NOT A HOTEL株式会社(東京都渋谷区、代表取締役CEO 濵渦伸次)は、40歳未満の建築家やクリエイターを対象とした国際デザインコンペティション「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2026」の開催を発表した。会場となるのは世界遺産・屋久島で、最優秀賞に選ばれた作品には賞金1,000万円が贈られ、別途設計料が支払われるほか、実際に「NOT A HOTEL」として建築・販売される。
審査委員には世界的な建築家ビャルケ・インゲルス氏、藤本壮介氏、空間デザイナーの片山正通氏が名を連ね、書類審査と公開審査を通じて受賞作を選定する。さらに今回は新たに「学生賞(U-25)」を設け、実現を伴わない自由な設計案を評価する枠を設立。学生ならではの大胆な発想を引き出すことを狙いとしており、25歳未満が対象となる。学生作品が最優秀賞に選ばれた場合は、プロジェクト化も進められる。
2025年9月22日より特設サイトで応募受付が始まり、締切は2026年1月11日。1次審査で10組と学生賞1組を選出し、翌2月に発表。3月28日には公開審査会と表彰式を実施する予定だ。最優秀賞のほか、優秀賞4作品に各50万円、佳作5作品に各15万円、学生賞1作品に100万円が贈られる。
同コンペは2024年に始まり、初回ながら23カ国から620件の応募が集まり国際的な注目を浴びた。今年は Jean Nouvel 氏が手がける「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」の建設地周辺を舞台とし、屋久杉や海岸線などの自然環境を最大限に生かした建築アイデアを募集する。
審査員のインゲルス氏は「このコンペは夢を制約なく形にする招待状だ」と語り、藤本氏は「審査員が嫉妬するような提案を期待している」とコメント。片山氏も「若手の想像力を解き放つ場になることを願う」と話す。濵渦CEOは「昨年世界中から集まった熱気を再び感じられることを楽しみにしている」と述べた。
NOT A HOTELは建築家やデザイナーと協働し、別荘兼ホテルの新しい形を提案する企業である。公式特設サイトでは応募要項やエントリー方法が公開されており、10月1日にはオンライン説明会も実施される予定だ。


