集英社マンガアートヘリテージは9月8日、荒木飛呂彦が手がけた『ジョジョの奇妙な冒険』のリトグラフとレンチキュラー作品を、米サンフランシスコと京都で公開すると発表した。9月27日から10月25日までサンフランシスコの「ミネソタ・ストリート・プロジェクト」で披露され、11月には京都・東本願寺白書院に巡回する。
リトグラフ作品は、空条承太郎とスタープラチナをはじめとする9組のキャラクターとスタンドを荒木自身が金属版に直接描いたもので、各100部が制作される。リトグラフは19世紀に美術作品として確立し、作家の描線をそのまま紙に転写できることが特徴である。今回の制作は板津悟氏(善福寺石版画工房)が担当した。
また、レンチキュラー作品では、第1部から第9部までの主人公たちの名場面が横幅1メートルのプリントで立体的に再現される。人間の視差を利用して奥行きを表現する印刷技法で、鑑賞者は動きながら作品を多角的に楽しむことができる。
京都での展示は11月14日から16日まで、アートフェア「ACK 2025」にあわせて開催される。入場には予約が必要で、料金は大人1800円、中高生1200円となっている。
荒木は1986年に「週刊少年ジャンプ」で『ジョジョの奇妙な冒険』の連載を開始し、現在は『ザ・ジョジョランズ』を「ウルトラジャンプ」で執筆中である。国内累計発行部数は1億2000万部を突破し、国内外で幅広い世代から支持を集めている。



