印刷とアートの共創を掲げるフェスティバル「PRINT LOVERS OSAKA 2025」のコンテンツ詳細と参加アーティスト情報が公開された。開催は10月17日と18日、大阪市の堂島リバーフォーラムで行われる。主催は大阪府印刷工業組合で、公式サイトやSNSも始動し、イベントへの期待が高まっている。
会場では「THE PRINTING WALL」と題した巨大インスタレーションが登場し、70人のアーティストによる作品を印刷した大規模展示が来場者を迎える。また、「THE ROAD TO PRINTING」では、印刷技術とアート作品が融合するギャラリー展示が展開される。各作品には制作背景や解説が付され、印刷技術を解説する専門スタッフも常駐する。さらに、来場者が印刷工程を体験できる「BEHIND THE PRINTS」や、自ら選んだアートをポストカードやミニアートブックに印刷できる「PRINT AND GO」など、参加型プログラムも充実している。作品づくりの裏側を知る「ART × PRINTING TALK SESSION」では、アーティストやプリントディレクターが印刷の未来を議論する予定だ。
共創を支える17組のキュレーターも発表された。国内からは大阪関西国際芸術祭2025を手がける鈴木大輔氏らが参加し、海外からもインドネシア、韓国、中国、タイ、香港のキーパーソンが揃った。彼らはアーティストと印刷会社をつなぐ役割を担い、新たなプロジェクトを牽引する。
参加アーティスト70人の情報も公開された。日本からは39人、アジア各国から31人が参加し、国内外で注目される新進気鋭の作家から長年シーンを築いてきたベテランまで幅広い顔ぶれが並ぶ。服部一成、井上嗣也、Ara Goらが名を連ね、アジアのアートの現在と未来を映し出す場になると期待されている。
公式SNSも本格的に始動し、Instagramやハッシュタグ「#printloversosaka」を通じて現地の模様や作品がリアルタイムで共有される。印刷が「伝える技術」から「表現する手段」へ進化する姿を示すイベントは、アートと印刷の新しい関係を体感できる場となりそうだ。



