XRアニメーション「First Virtual Suit」(監督・ゆはらかずき)が、第82回ヴェネツィア国際映画祭のイマーシブ部門「Venice Immersive」に正式招待され、プレミア上映されることが決まった。会期は2025年8月27日から9月6日までで、会場はラッザレット・ヴェッキオ島に設けられる「Venice Immersive Island」となる。
本作はヴェネツィア・ビエンナーレが実施するVRクリエイター支援プログラム「BIENNALE COLLEGE CINEMA IMMERSIVE」に採択された作品で、日本からの参加は6年ぶりであり、史上2人目の選出となる。さらに、経済産業省による次世代クリエイター育成事業「創風」の支援を受けて制作された。
「First Virtual Suit」は、仮想世界でアバターを持つことが日常化した近未来を舞台に、自らが創り出すもう一つの姿を通して本当の自分と向き合う物語を描く。上映時間は35分。監督のゆはら氏は「アバターが持つ多様性や自由さは魅力的である一方、無限の選択肢に戸惑いを覚えることもある。本作を通じて観客が自分自身の新たな側面と出会うきっかけとなれば」と語っている。
ゆはら監督は多摩美術大学、東京藝術大学で映像表現を学び、これまでにVRアニメーション「MOWB」「Monad」などを手がけてきた新鋭だ。制作はXR映画を専門に手がける株式会社CinemaLeap(東京都品川区)が担当した。
ヴェネツィア国際映画祭は1932年に創設された世界最古の映画祭で、カンヌ、ベルリンと並ぶ世界三大映画祭の一つ。今年で9回目を迎える「Venice Immersive」は、XR表現の最先端を紹介する場として注目を集めている。

