株式会社カイカフィナンシャルホールディングス(東京都港区、鈴木伸社長)は、子会社が運営する審査制NFT販売所「Zaif INO」において、NFT漫画プロジェクト第5弾を実施すると発表した。対象となる作品は、大原ななこ氏のショートコミック『ひとり+いっぴき』の続編で、月刊電子漫画誌『漫画ゴラクスペシャル』(日本文芸社)で連載されていた。
『ひとり+いっぴき』は、育児放棄された孤独な少女と、仲間から見放された一匹の野良猫が出会い、互いに寄り添いながら心を通わせていく物語である。1話5ページの短編形式で描かれ、温かい筆致と優しいテーマで読者の支持を集めたが、惜しまれつつ連載を終了していた。今回のNFTプロジェクトを通じて続編の制作が再始動する。
作者の大原氏は学生時代に『まんがタイム』(芳文社)で新人賞を受賞し、その後も複数の漫画雑誌で連載を続ける実力派として知られる。繊細な心情描写と癒しを与える作風に定評があり、本作について「初めて心から描きたい内容を形にできた大切な作品」と語り、「プロジェクトが成功すれば続きが描ける。精一杯がんばるので応援してほしい」と意欲を示した。
NFTの発売時期や関連イベントの詳細は今後公式に発表される予定である。社会の片隅でつながる小さな命の交流を描く本作が、デジタルの新たな形で再び読者のもとへ届けられることになる。


