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新卒採用サービスを展開する株式会社ABABA(東京都中目黒、代表:久保駿貴・中井達也)は、同社が運営するスカウト型サービス「ABABA」の利用データをもとに、就職活動における学生の価値観の変化について分析結果を発表した。特に就活の後半期(7月〜10月)において、「ゆるふわホワイト」とも形容されるような、柔軟で働きやすい環境を求める傾向が強まっていることが明らかとなった。

分析では、スカウトを受けて内定承諾に至った学生の「就活の軸」を、全期間と後半期とで比較。全体を通しては「20代から責任ある仕事を任される環境」や「男女比率が近い」といった、実力主義や組織の多様性を重視する傾向が強かった。一方、就活後半期では「育児介護休暇制度の活用実績」「フレックス制度の導入」「有給消化率」など、ライフスタイルに直結する項目や「企業の安定性」など、堅実で柔軟な職場環境を重視する要素が上位に挙がっており、いわゆる“ゆるふわホワイト”な企業への志向が鮮明となった。

こうした変化は他社の調査にも表れている。マイナビ社の「2026年卒大学生就職意識調査」では、かつて多くの学生が重視していた「自分のやりたい仕事ができる会社」「働きがいのある会社」といった項目の選択率が年々減少している。一方で「安定している会社」「給料の良い会社」など、待遇や将来の安心感を重視する声が大きく伸びており、就活生の志向は明らかに変化している。

複数の内定を獲得することが珍しくなくなった現代の就活市場において、学生は「企業を選ぶ側」としての意識を持ち始めている。今回の調査結果からは、表向きには成長志向を語りながらも、本音ではプライベートを大切にし、心地よく働ける“ゆるふわホワイト”な職場を求める学生の姿が浮かび上がった。

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