一般社団法人神戸芸術振興協会は、神戸市より事業を受託し、神戸市営地下鉄海岸線(夢かもめ)の全10駅を舞台に、若手アーティストの作品を展示・販売する新たなアートプロジェクト**「KOBE SUBWAY MUSEUM(コウベサブウェイミュージアム)」を2025年8月1日(金)**より開始すると発表した。通勤・通学中にアートに触れ、気に入った作品はオンラインストアで購入できる、これまでにない公共空間でのミュージアム体験を提供するのが狙いだ。

「KOBE SUBWAY MUSEUM」の注目ポイント

このプロジェクトでは、以下の3点が大きな特徴である。神戸市営地下鉄海岸線の全10駅で展開:2025年から2026年にかけて段階的にスタートし、最終的には海岸線全駅でアート作品が鑑賞できる環境を目指す。約2ヶ月ごとに変わる展示作品:ショーケース型のギャラリースペースを活用し、定期的に作品を入れ替えることで、常に新しいアートとの出会いを提供する。神戸ゆかりの若手アーティストの作品を見て、買える:駅での展示に加え、オンラインストア「Art Scenes」を通じて作品を購入できる仕組みを導入。アーティストの活動を多角的に支援する。

日常にアートを、アーティストに発表の場を

「KOBE SUBWAY MUSEUM」は、1995年の震災を乗り越え2001年に開業した神戸市営地下鉄海岸線という市民の生活に密着した公共空間を舞台に、アートをより身近なものにすることを目指している。改札を通るたび、何気なく目にする作品が、人々の感性や想像力を刺激し、日々の暮らしに彩りを添えることを期待している。また、本プロジェクトは神戸・兵庫ゆかりの若手アーティストを中心に選定し、彼らに作品発表と挑戦の場を提供する。展示だけでなく、SNSや公式サイトを通じてアーティストの活動や作品背景を発信し、オンラインでの作品販売や地域の芸術祭・ワークショップとの連携も行うことで、多角的に活動をサポートし、「アートのまち・神戸」の発展を後押しする。駅構内の既存のショーケースや展示スペースを有効活用し、海岸線のテーマカラーである”ブルー”を効果的に使用した魅力的なデザインで、すべての駅を鮮やかに彩る計画だ。

第一弾は山口啓介氏の銅版画からスタート

2025年度は、ハーバーランド駅、三宮・花時計前駅、旧居留地・大丸前駅、中央市場前駅、新長田駅の5駅で展示を実施する。その第一弾として、2025年8月1日(金)より、ハーバーランド駅にて「山口啓介 YAMAGUCHI Keisuke ー1990年代銅版画」の展示が開始される。山口啓介氏は、「現代日本美術展」佳作賞や「現代の版画1990」松濤美術館賞、「大阪トリエンナーレ1991―版画」銀賞など、数々の受賞歴を持つ日本の現代美術家である。今回は、彼の1990年代の銅版画作品《O-Line》と《水門―高速道》が展示される。

今後も、青山大介氏、オーガベン氏、小畑亮平氏、加藤千佳氏、國久真有氏、高田雄平氏、中元俊介氏、ハラチグサ氏、ぽじこ氏、みしまあきひろ氏、山田貴裕氏、わにぶちみき氏といった、神戸ゆかりの若手アーティストたちの作品が順次展示される予定だ。

見て、買って、アーティストを支援

展示期間中、作品は日本最大級のアート特化型ECモール「Art Scenes(アートシーンズ)」に掲載され、鑑賞者は駅に掲示されたQRコードからスマートフォンで簡単にアクセスし、購入することが可能である。購入によって得られた収益はアーティストに還元され、彼らの制作活動を経済面からもサポートする仕組みとなっている。「KOBE SUBWAY MUSEUM」は、神戸市内の様々な芸術祭、アート施設、イベントとも連携し、駅からスタートしたアートがまち全体へと広がり、アートを通じて人と地域が繋がり、”ONE KOBE”としてアートのまち・神戸がさらに発展していくことを目指している。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000100544.html

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