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デジタルアート集団チームラボは、京都市南区に常設のアートミュージアム「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」を2025年10月にオープンする。京都市が推進する京都駅東南部エリアプロジェクトの一環で、文化芸術の拠点として新たな価値を創出する狙いだ。チケットは8月から公式ウェブサイトで販売が始まる予定で、開館時間や展示内容の詳細も順次公開される。

同施設には、チームラボの代表的な作品群が多数展示される。2021年の「祈り」展用に制作された《The Eternal Universe of Words》は、無限に広がる空間で書が永遠に書き続けられ、その音が響き合う独特の世界観を表現している。東京・お台場のチームラボボーダレスで2018年から展示されていた《呼応するランプの森:One Stroke – Fire》も移設される。鑑賞者の存在に応じて光が連続し、光の連鎖の美しさを体感できる作品だ。

また、《Massless Amorphous Sculpture》は質量を超越し、空間の中で漂いながらも人の動きに影響され修復を繰り返す巨大彫刻で、物理的に動かすことはできない不思議な存在感を放つ。さらに、《質量のない太陽と闇の太陽》は、光の球体が触れられることで輝きを増し、視線の変化とともに存在しないはずの闇の球体群が浮かび上がる。これらはカメラに映らないという独自の表現も特徴である。

時間と空間を超越しつつも秩序を保つ《Morphing Continuum》や、人々の動きによって痕跡が作品空間に描かれていく《Traces of Life》など、鑑賞者の参加を促すインタラクティブな作品も多い。これらはすべて、新たな文化発信の拠点として、地域の若者や文化芸術の活性化に寄与することを目指す。

本プロジェクトは京都・大阪を拠点とする複数の企業と連携し、京都駅東南部の市有地に新たな文化複合施設を整備。地域に根ざしたまちづくりの推進に貢献し、チームラボの最新アート体験を通じて新しい文化の創造を目指す。

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