世界有数の温泉観光地として知られる大分県別府市を舞台に、現代アートの最前線を体感できるイベント「Art Fair Beppu 2025」が、2025年9月27日から3日間にわたり開催される。会場となるのは、世界的建築家・磯崎新が設計した「ビーコンプラザ」。今年開館30周年を迎えるこの複合施設で、国内外から集まる気鋭のアーティストたちが、絵画、彫刻、工芸、映像、写真、パフォーマンスなど多彩な作品を展示する。
「Art Fair Beppu」は、単なる展示販売にとどまらず、アーティストと対話しながら作品を購入できるユニークな仕組みが特徴だ。訪れる人にとって、アートの新たな魅力や価値と出会う場となることを目指しており、今年は過去最大規模での開催が予定されている。
同フェアでは、会期中何度でも入場できるお得な「早割チケット」が、アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」にて販売中だ。価格は通常チケットが税込1,000円、別府市営温泉の入浴券が付いた特別チケットは1,200円となっており、販売期間は7月31日まで。8月からは前売、会期中は当日券も順次販売される。中学生以下は保護者同伴で無料入場可能。
会場となるビーコンプラザは、国際会議や音楽イベントでも活用される別府市の文化・観光の中核施設であり、今年のフェアはまさに「アートの灯台」としての役割を果たすことになりそうだ。
さらに、来場者がゆったりと過ごせるよう、大分県産の食材を活かしたフード&ドリンクを提供する「TRANSIT MARKET in AFB」が併設されるほか、会期中には著名人によるトークイベントも実施される。また、別府市民文化祭「ベップ・アート・マンス 2025」や、まちなかに展示される「ALTERNATIVE-STATE」プロジェクトなど、フェア外でもアートを満喫できる関連イベントが多数予定されている。
主催は混浴温泉世界実行委員会、総合プロデューサーはアートプロデューサーの山出淳也氏が務める。ディレクターにはNPO法人BEPPU PROJECT、クリエイティブ・ディレクターにはデザインユニットSPREADが名を連ねるなど、アートと地域の融合を目指した強力な布陣が揃った。


