若者の文化的挑戦を応援する地域イベント「Buzz Dream FES 2025」が、2025年9月27日(土)に福岡市早良区の福岡県立ももち文化センター「SAWARAPIA(サワラピア)」で初めて開催されることが決定した。主催は地元企業や団体と連携するBuzz Dream FES実行委員会で、企画運営を担うのは福岡市西区に本社を構える株式会社サワライズである。

サワライズは、福岡県西区姪浜を拠点に不動産や飲食、医療介護、教育など幅広い事業を展開する企業で、地域に根ざしたまちづくりを掲げている。地域文化の振興と次世代育成の一環として、同社は2024年度に福岡県立ももち文化センターのネーミングライツを取得し、「SAWARAPIA」と名付けた施設の活用を進めてきた。施設内には、福岡出身のアーティスト那須慶子氏による「多様性」をテーマとしたグラフィック作品も展示され、文化の発信拠点として親しまれている。

今回の「Buzz Dream FES 2025」は、若者たちの創造力を地域全体で後押しする「まちの文化祭」として企画されており、音楽とアートの2つのコンテストを中心に、トークショーやワークショップ、展示やマーケットなど、多彩な催しが予定されている。

目玉のひとつが、音楽の才能を発掘する「Buzz Dream ミュージックコンテスト」だ。このコンテストでは、プロデューサーの加茂啓太郎氏や、RKB毎日放送の番組「タダイマ!」内の人気コーナー「バリBuzz」のスタッフが審査員を務める。決勝ステージは9月27日に行われ、前日にはリハーサルも実施される。参加対象は福岡・佐賀県内在住の高校生、専門学生、大学生など25歳以下のアマチュアで、特定のマネジメント契約のない者に限られる。応募締切は7月18日までで、公式サイトから詳細を確認のうえ応募できる。

音楽プロデューサーの加茂氏は、「福岡出身のミュージシャンには不思議なほど多くの才能が集まっている。今回も素晴らしい出会いに期待している」とコメントしている。

もう一つのコンテストは、アート分野での挑戦を後押しする「Charichari Buzz Dream FES AWARD」である。シェアサイクル事業を展開する「チャリチャリ」とのコラボレーションにより、「チャリチャリ×ふくおか」をテーマに作品を公募。最優秀作品は実際に自転車のデザインとして採用され、福岡の街を走るコラボ自転車として披露される。こちらも応募資格は25歳以下のアマチュアで、締切は8月24日23時59分まで。結果は9月上旬に公式サイトおよび受賞者への個別連絡にて発表される。

イベント当日は、プロのクリエイターたちによるクロストークショーや、来場者も参加できるワークショップが多数開催される予定である。会場では音楽ライブのほか、若手アーティストによる展示や販売も行われ、地域住民と若者の交流の場として盛り上がることが期待されている。