アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2025」が、初の試みとなるファミリー向けイベント「ファミリー・クリエイティブ・フェス」を、6月7日(土)と8日(日)の2日間、LIFORK HARAJUKU(東京・原宿)で開催する。テーマは「子どもとクリエイターになる場所」。子どもたちがショートフィルムを通じて創造力を発揮し、アイデアを形にする体験型のプログラムが用意されている。
イベントでは、世界各国のショートフィルムを集めた「キッズプログラム」の無料上映をはじめ、脚本作りに挑戦する「キッズシナリオ」、映画のチラシを自作するワークショップ、iPadを使った動画編集体験など、多彩なワークショップが展開される。それぞれのプログラムは、子どもたちがただ映像を観るだけでなく、創作し、発表し、伝えるというプロセスを通して、自らの表現力を育てることを目的としている。
上映されるショートフィルムは、アメリカ、フランス、ポルトガル、台湾など多彩な国々から集められたアニメーション作品が中心で、自然や共生、科学などをテーマにした内容が子どもたちの好奇心を刺激する。代表的な作品には、廃棄衣料を題材にしたサステナブルな視点を描いた『MY WEAR』、スマートフォン依存を風刺したポルトガルのアニメ『あの子は今日もスマホに釘付け』、海鳥の姉弟が冒険を繰り広げる『スーパームーン』、さかなクンの絵本が原作の『ハコフグとみなまたの海』などがある。いずれもノンダイアログ(セリフなし)作品が多く、未就学児でも安心して鑑賞できる。
ワークショップでは、子どもたち自身がストーリーを作り、登場人物を設定し、セリフを書き、オリジナルの物語を完成させる「キッズシナリオ」に加え、鑑賞した映画の魅力を自ら表現する「映画のチラシ作り」も実施される。さらに、動画編集に初めて挑戦する子どもたち向けに、iPadを用いた直感的な編集体験も提供され、普段YouTubeなどで動画を視聴している子どもたちが「見る側」から「作る側」への一歩を踏み出す機会となっている。
また、自由に遊べるプレイエリアも設置され、「RODY(ロディ)」や「GraviTrax(グラヴィトラックス)」など、身体や思考を使って楽しめる玩具が用意されている。年齢の異なる兄弟姉妹が一緒に訪れても、それぞれに合った楽しみ方ができるよう配慮されている。
イベントの参加費は、ショートフィルムの上映が無料、各ワークショップは1つあたり1人1,000円で、兄弟割引が適用される。保護者はすべてのプログラムを無償で見学可能。上映作品の一部は、オンライングランドシアターにて6月30日まで配信予定で、自宅でもフェスの雰囲気を楽しむことができる。
主催は株式会社パシフィックボイス。企画には株式会社絵本ナビ、株式会社チャイルド・フィルム、FULMA株式会社、シナリオ・センターが協力し、各分野の専門講師が子どもたちをサポートする。映画鑑賞を通して、親子で創造的な学びと発見を得ることができる本イベントは、家族で新しい体験を共有する貴重な機会となりそうだ。
フェスの詳細やチケット情報は、SSFF & ASIA 2025公式サイトにて公開中。親子で映画を“観る”から“つくる”に変える、特別な週末が待っている。