ACGWORLDS株式会社と手塚プロダクションが共同で運営するWeb3.0プロジェクト「TCOM(Tezuka Characters On March)」は、2025年4月30日より、手塚治虫の公式キャラクターを活用した世界初のWeb3.0二次創作イベント「手塚ユニバース」を開始した。これは、手塚治虫作品の65タイトル、計100キャラクターを題材に、誰でも創作したイラストを投稿できる国際的なクリエイティブイベントである。

イベントは投稿作品に対し、総額150万円の賞金やNFT化された入賞証明、さらには将来的な商業利用の機会といった多彩な特典を用意しており、参加者はWeb3.0技術を活用しながら、ファンアートの可能性を世界へ広げることができる。投稿は1人あたり最大5作品まで可能で、AIを使用したかどうかも含め、作品情報を登録する必要がある。参加費は無料だが、投稿や投票時にはオンチェーン処理に伴うガス代が発生する。

本イベントは、世界中の注目を集めるBNB Chainのアクセラレータープログラム「MVB9」にも選出され、他の15の革新的プロジェクトとともに、投資機会やメンタリングなどの支援を受ける。さらに、Gate.io、OKX、Bitgetといった大手暗号資産取引所、ならびに国内最大級のWeb3メディア「CoinPost」と連携し、グローバル規模でのプロモーションが進行中だ。

イベントのスケジュールは、4月30日から5月29日までが応募期間となっており、その後、運営審査、一般投票、公式審査を経て、7月2日に入賞作品が発表される。1位には100万円、2位には30万円、3位には20万円が授与され、その他の入賞作品にもNFT化や入賞ボーナスが与えられる。さらに、投票やタスクの達成によって得られるポイントは、イベント内で活用できるトークン「$TCOM」と交換可能であり、参加者全体に対してもインセンティブが設けられている。

このプロジェクトの根幹には、手塚プロダクションの公認を得た100体のキャラクターを創作対象としつつ、ブロックチェーン技術を通じてトークン経済やコミュニティ体験を融合させるという新たな試みがある。また、「手塚キャラクター大行進」をモチーフにしたこのイベントは、TCOMプロジェクトにおける初の公式イベントであり、歴史的コンテンツと次世代テクノロジーを融合させた象徴的な取り組みとなっている。

TCOMは、AIを活用した創作プラットフォームや手塚ワールドを舞台にしたメタバースなどを展開し、世界のアニメ・漫画・ゲームIPとWeb3.0技術を掛け合わせることで、グローバルに通用する新たなエンターテインメント経済圏の構築を目指している。

主催するACGWORLDS株式会社は、2022年10月に設立された企業で、デジタル空間における技術開発やブロックチェーン関連事業、キャラクター商品のライセンス、イベント企画などを手がけている。代表取締役は青木一世氏で、東京都文京区に本社を構えている。

今回の「手塚ユニバース」は、ファンの創造性とブロックチェーン技術を融合させたまったく新しい形の二次創作イベントとして、世界中の注目を集めている。興味のある人は、公式特設サイトで詳細を確認し、投稿に挑戦してみてはいかがだろうか。