AIイラスト生成ツール「Morich(モリッチ)」のWeb版が、2025年4月17日より提供開始された。開発元の株式会社ラディウス・ファイブは、これまでiOSアプリ版として展開していた本サービスを、より多くのユーザーが場所や端末を問わず利用できるよう、PCやスマートフォン、タブレットのブラウザからもアクセス可能なWeb版としてリリースした。

Web版では、ソフトのインストールは不要。公式サイト(https://morich.ai)にアクセスし、好みのイラストスタイルを選んだ後、自身の写真をアップロードするだけで、AIによる高品質な似顔絵やイラストが自動生成される。操作は「スタイル選択→写真アップロード→生成ボタンをクリック」の3ステップと非常にシンプルで、専門的な知識がなくても手軽に使える。

特筆すべきは、人気イラストレーターであるLoose Drawing氏やyu氏、yuion氏といった公認クリエイターのスタイルを採用している点だ。これにより、著作権上の不安なく、プロの感性が反映されたビジュアルを安心して利用できる。SNSアイコンやプロフィール画像としての使用はもちろん、思い出の写真をアートとして保存するなど、用途は多岐にわたる。

Morichは基本機能を無料で提供しており、誰でも気軽に体験できる。SNSユーザーだけでなく、AIを活用した創作活動に取り組むクリエイターや、社員紹介用の似顔絵作成などを検討する企業にも活用が期待される。

さらに、法人向けにはMorichのAIイラスト生成機能を自社サービスに組み込めるAPIの提供も開始。大量画像の一括処理やキャンペーン用コンテンツの生成、ユーザーアバターの自動作成など、ビジネスシーンでの導入メリットも大きい。開発コストを抑えつつ短期間で導入できる点も魅力だ。

今後もMorichはユーザーの声をもとに、さらなるスタイルの追加や機能改善を進めていくとしており、「誰もがクリエイターになれる世界」の実現に向けて歩みを続けている。