音楽ライブ体験をデジタルで進化させるUTAGE3.0株式会社(本社:沖縄県嘉手納町、代表取締役CEO:鶴田拓夢)は、シードラウンドにおいて複数の著名な個人投資家から資金調達を実施したと発表した。今回の調達により、同社はプロダクトの機能強化、グローバル展開、組織体制の拡充を加速させていく方針だ。
UTAGE3.0は、「ライブという一夜限りの熱狂を“記録”と“つながり”へ変える」をコンセプトに、ライブ参加を記念するデジタルパスや、来場者限定の特典付きデジタルトレカといったプロダクトを展開するスタートアップである。これらのプロダクトは、ファンがライブの思い出をデジタルで持ち帰り、アーティストとのつながりを深める新しい体験として注目されている。
今回の資金調達には、テレビプロデューサーの鈴木おさむ氏(スタートアップファクトリー代表)をはじめ、アーティストであり音楽事務所BMSGの代表も務めるSKY-HI(日高光啓)氏、ファッションカルチャー領域で若年層から支持を集めるyutoriの片石貴展氏、音楽×テクノロジー領域で事業を展開するウタイテの倉田将志氏、元Preferred Networksの取締役最高技術責任者である奥田遼介氏、ZOZO元取締役の前原正宏氏、さらにエンジェル投資家として活動するSean Liu氏など、音楽・テクノロジー・カルチャー・ビジネス各界の第一線で活躍する面々が参加した。また、著名音楽アーティストや上場企業創業者といった人物も加わっており、注目のスタートアップとしての地位を強固なものとしている。
SKY-HI氏は「鶴田氏とOZworld氏の誠実さと情熱に心を動かされた。彼らとなら成功が自然とついてくると感じた」とコメントしており、鈴木氏も「日本の音楽ビジネスに新たな扉が開く瞬間に立ち会えた」と語るなど、期待の高さがうかがえる。
これまでUTAGE3.0は、クラブツアーやZepp東京・大阪といった実地での検証を重ね、累計2万枚以上のデジタルトレカを発行。ライブ体験に持続的な価値と“つながり”を加えるデジタル施策の可能性を実証してきた。今後は、より多様なアーティストやイベントと連携を広げ、ジャンルや規模を問わずライブ体験の新しいスタンダードを提案していく。
代表の鶴田氏は、「テクノロジーとエンタメの交差点で、新しいUTAGEの形を社会に実装していく挑戦に心からワクワクしている」と意気込みを見せる。一方、共同創業者でアーティストのOZworldこと奥間玲央氏も、「音とテクノロジー、そして人のつながりが融合する“新しい祭りごと”を世界に届けたい」と語り、音楽を核とした次世代カルチャー創造への強い意欲を示した。
なお、UTAGE3.0では現在、事業拡大に向けてエンジニアやグラフィックデザイナー、ビジネスインターン、CTO候補など幅広い人材・パートナー企業を募集している。音楽とテクノロジーが交差する新しい瞬間を共に創る仲間を求めており、「ライブ体験をもっとワクワクするものにしたい」と願う個人・企業との出会いを歓迎している。