note株式会社は、2023年の1年間でnoteへ投稿された、映画やドラマの感想記事を集計。映画とドラマの2部門に分けて、noteで話題の作品ランキングを発表した。映画部門では第96回アカデミー賞で長編アニメーション賞にノミネートされている『君たちはどう生きるか』、ドラマ部門はsilentでお馴染みの脚本家・生方美久さんが手がけた『いちばんすきな花』が第1位となった。

noteで話題になる映画・ドラマ作品の傾向

映画やドラマ作品についての感想は、noteでの人気コンテンツのひとつ。2023年に「#考察」ハッシュタグをつけて作品の感想を投稿した人の人数は、コロナ前の2019年と比較して4倍に増加。さらに、noteが推奨する公式お題(※)の「#映画感想文」と「#テレビドラマ感想文」のハッシュタグを使った記事の閲覧数は、前年比で2.5倍に増加。自分だけでなく他の人の感想を通じて、鑑賞後も二重三重に作品を楽しむ傾向が高まっている。
※公式お題は、クリエイターが記事を書く際のネタとして、note運営が提供している投稿企画。

https://note.com/notemag/n/n940e01af2608

note上での投稿は、閲覧数による広告収入が書き手に発生しない。そのため、自分が見た作品を語りたいという純粋な動機による投稿が生まれやすい環境。読者は他者の感想や考察を通じて、自分との解釈の違いを楽しみ、共感する相手を見つけることができる。

今回のランキングでは、受け手によって印象が異なるシーン、背景情報を知るとさらに世界観に没入できる作品が多く並んだ。

映画部門

第1位:君たちはどう生きるか
第2位:怪物
第3位:ゴジラ-1.0
第4位:THE FIRST SLAM DUNK
第5位:シン・仮面ライダー

第6位以下は、『RRR』『バービー』『BLUE GIANT』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『すずめの戸締まり』が続きます。実際にnoteへ投稿された記事の一部を紹介。

第1位の『君たちはどう生きるか』は、宮崎駿監督の10年ぶりの新作という話題も重なり、作り手の意図を深く考察する記事が公開直後から多数集まった。

『君たちはどう生きるか』とは宮崎駿の怒りである─【ネタバレ解説・考察】─(今日のむいむいさん)
#君たちはどう生きるか で、宮崎駿は結局、何を描こうとしたのか?【ネタバレあり最速レビュー】(三宅香帆さん)
「君たちはどう生きるか」を最近死にかけた人が見た感想(たろちんさん)

第2位の『怪物』は、作品のテーマそのままに、各シーンや展開をどう解釈したのかが人によって意見が大きく分かれる展開となりました。

怪物(麦野くんの隣の席の女の子)(Co.さん)
『怪物』のラストシーン(アカツカさん)
「怪物」鑑賞直後のなぐり書きレビュー(wild orangeさん)

ドラマ部門

第1位:いちばんすきな花
第2位:ブラッシュアップライフ
第3位:VIVANT
第4位:どうする家康
第5位:だが、情熱はある

第6位以下は、『らんまん』『きのう何食べた?』『日曜の夜ぐらいは…』『最高の教師』『あなたがしてくれなくても』が続きます。実際にnoteへ投稿された記事の一部を紹介。

第1位の『いちばんすきな花』には印象的な台詞が多く、自分の実体験と照らし合わせて、どう解釈したのかを語る方の投稿が多数集まった。

【いちばんすきな花】第4話:細かすぎるあらすじ&感想(natsu72さん)
モヤモヤするぜ「いちばんすきな花」(メモリの企みさん)
ふたりになれない、ひとりとひとり。(ゼロの紙/絵本『どこかでだれかが』発売中さん)

第2位の『ブラッシュアップライフ』は、脚本家バカリズムさんの過去作も踏まえた考察や、作品のテーマに自身の経験を重ね合わせるような傾向が見られる。

地元の友達に会いたくなった。ブラッシュアップライフ最終回の好きなシーンと感想(マミコさん)
生活を面白がるためのシニカル/バカリズム作品としての『ブラッシュアップライフ』(月の人さん)
オタクは今世のために徳を積む(ぜろさん)

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000220.000017890.html