ファンマーケティングを進める具体的な手法を示した書籍『“神対応”からはじめるファンマーケティング』が発売された。
『ファン』とは明確な定義のない、定性的な言葉であり対象。できるだけ定量化し測定することができれば企業やブランドは費用対効果や投資対効果が明確になり、『ファンを大事にすることが企業の永続的な成長に繋がる』と考えている、株式会社BOKURA。本書はファンマーケティングにおけるノウハウや、ファンの創り方、効果的にSNSを活用する方法など、BOKURAが特許を取得している部分についても余すことなく伝えている。
ファンマーケティングとは?
ファンマーケティングとは、商品やブランドの熱狂的なファンを増やしていくことで中長期的な売上拡大が期待できるマーケティング手法。従来のマーケティングは、TVなどのマスメディアを中心としたアプローチやデジタル広告を活用した新規顧客の獲得や再購入を促すリターゲティングが主流となっている。
しかし消費者の購買行動の変化に伴い、中長期的にファンを増やしていくファンマーケティングに注目が集まっている。一方そのファンマーケティングにおいても様々な事例が取り上げられていますが、いずれも「ファン」の区分は曖昧な状態。「会員である」「売上貢献度が高い」「SNSのフォロワー」など、広告や売上の顧客データだけでは企業が求める「ファン」とその実態には乖離があるのではないだろうか。
BOKURAの考える正しいファンマーケティングとは、下記4点を指している
・企業やブランドを応援してくれているファンを可視化
・彼らの求めることを正確に把握することで既存ファンを育成
・既存ファンの影響力により新たなファンを創出
・最終的にはファンの力で企業やブランドを支える
それを可能にするために、消費者行動やファンの声を「愛」「知識」「売上」「推奨」の4つの観点で点数化しファン度合いを計測、SNS投稿やアンケート回答からインサイトを明らかにする。そして文字通り “One to One” でコミュニケーションを図ることにより、無機質な広告では成しえなかった “個人”に企業やブランドの声を届けている。また、ファンの声を商品・サービスに反映させることができる。ファンの声も循環させることにより、不毛なマーケティングや営業活動をしなくてもファンの声が良質なメッセージとなり良いモノが選ばれる世界になると考えます。
タイトル:『“神対応”からはじめるファンマーケティング』
出版社:同友館
著 者:株式会社BOKURA代表取締役 宍戸 崇裕(ししど たかひろ)
価 格:1760円(税抜)
発売日:2024年2月7日(水)
販売ストア:全国の書店、Amazon [https://amzn.asia/d/fSbFqXY]
同友館 編集担当者コメント
個人的にファンという表現には少し浮ついたイメージがあったのですが、本書に接し、ファンとは企業にとって永続的かつ真剣な関係性を持つ存在だと知りました。一方で、語源(ファナティック:熱狂)通りにファン魂は感情面から発露するものでもあり、その誘因として感動体験を提供することも必要。本書ではそれを「神対応」として、偶然の発生を待つのではなく、機会を捉え能動的に起こしていくためのヒントを教えてくれます。基本はお客様の要望の先にある心情に真摯に向き合うこと。ロジカルに理解し、ファナティックに共有していく二輪のマーケティングがここにあります。
主な内容
第一章:事例でわかる「ファンマーケティング」
・若年層のファン創り ハンドクリームの老舗『ユースキン製薬』
・100年企業を目指したファンの可視化 とんかつの老舗『まい泉(井筒まい泉株式会社)』
・B to Bのファン創り『BOKURA』
第二章:フォロワーでなくファンを創る
・フォロワーとファンの違い
・ファンを創ることの大切さ
・自分たちにとってのファンを定義する
第三章:ファン創りにおける具体的TODO
・ファンマーケティング:16フェーズ
・ファンマーケティング:130チェック項目
・ファン要因:12種
・ファンへの発信内容:3種
・ファンマーケティングKPI:33項目
第四章:炎上との向き合い方
・炎上とは?
・失望という感情
第五章:ファン心理
・ブランド選定の際に気にするポイントは?
・リピート購入する理由は?
・SNSでハッシュタグやタグ付けをして投稿したことは?
・ブランドからSNS上でコメントをもらったことは?
・ブランドからコメントをもらった場合、そのブランドへの好感度は上がる?
・商品購入やサービスを受けたことはないが、フォローしているアカウントはある?
・フォローしたきっかけは何?
・ブランドのアカウントをフォロー整理することはある?
・神対応をされたことはある?
・神対応5要素
・神対応事例
第六章:ファンマーケティング総論
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000018065.html