株式会社Beat Communicationは、日本全国の22歳以上65歳以下の男女300人を対象に、インターネット上で「Chat GPTなどのAIとソーシャルネットワークサービス、チームコミュニケーションツールと現政権のデジタル・トランスフォーメーションへの取り組み」の意識調査を実施。Chat GPTなどの生成AIの使用率など考察する、新出現が予想される職種などの考察を発表している。

調査対象:インターネット経由のランダムな対象者
対象者の職業:会社員(正社員・契約・派遣)、経営者・役員、自営業、自由業、医師・医療関係者、専業主婦、パート・アルバイト
有効回答数:300件(22歳以上65歳以下の男女300人)
調査期間:2023年8月18日~20日

Chat GPTや画像生成AIを使用したことはありますか?

上記質問に対して、「使用したことがある」「少し使用したことがある」「使用したことがない」の3つの選択肢から選んでもらう形で実施。その結果、「使用したことがある」が4%で「少し使用したことがある」が約12%となり、AIを使用したことある人の割合の合計は現時点では全体の16%にのぼった。一方、「使用したことがない」と回答した方は、約84%を占める結果となった。

しかし、AI技術の進化は急速であり、今後、多くの分野でAIの活用が増えることが予想される。2023年8月29日に放送されたSky News Australiaの”Interviews ‘free-thinking’ artificial intelligence”(自由思考の人工知能のインタビュー)によれば(参照1)、AIロボットのAmeca DesktopはChat-GPTの背後にある同じ人工知能によって動かされている。この新しいバージョンはChatGPT-4を参考にしており、以前のバージョンChatGPT-3.5よりも10倍に進化しており、IQは155と評価され、ほぼアインシュタインと同等の知能を持っていると言われている。近い将来、2,3年でAmeca Desktopは人間の知能の3000倍から5000倍を達成すると予測されている。

今後、十年間で生成AIは労働者の仕事を奪うと思いますか?

上記Q5の質問に対して、「思う」「少し思う」「あまり思わない」「思わない」の4つの選択肢から選んでもらう形で実施した。その結果、「思う」が約11%で「少し思う」が約44%となり、過半数以上の方が今後十年間で生成AIによって仕事が奪われると思うと回答する結果となった。過去にも産業革命でも多くの人は失業すると考えたが、実際は工場労働者、機械技師、鉄道労働者、繊維工場の労働者といった新しい仕事が生まれました。AIは作業の自動化やデータ分析など多くの分野で効果を発揮し、競争力を向上させることができる。

ソーシャルネットワークとAIの利用経験と新しい職種の創出

産業革命時代に新しい職種が生まれたように、今はAIの進化が新しい職業を生み出す舞台となっています。例としてソーシャルネットワーキングサービスの出現によりインフルエンサーという職業が誕生しました。下記グラフ「ソーシャルネットワーク利用者のAI技術使用率」では、Q2「テレビ以外にソーシャルネットワーク(Youtube、X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、Threads)など情報源として参考にしていますか?」とQ5「Chat GPTや画像生成AI「Leonardo.Ai」「Midjourney」「Stable Diffusion」などを使用したことはありますか?」をクロス集計したものです。生成AIを使用したことがある人の内、ソーシャルネットワークを情報源として非常に参考している人は約33%で、参考にしている人は約25%という結果となった。

一方、下記グラフ「SNS利用状況とAIによる仕事奪取への低懸念」では、Q2「テレビ以外にソーシャルネットワーク(Youtube、X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、Threads)など情報源として参考にしていますか?」とQ6「今後、十年間で生成AIは労働者の仕事を奪うと思いますか?」をクロス集計したもの。ソーシャルネットワークを情報源として参考にしていない人の内、AIが仕事を奪うと全く思わないと答えた人は約87%で、AIが仕事を奪うと思わないと答えた人は60%という結果となった。

この調査結果から、ソーシャルネットワークを積極的に利用している人々とそうでない人々との間には、AIに職が奪われることに対する認識に大きな差があることが見受けられた。

AI技術と経済成長の連動

AIビジネスの例として、広告業界においては既にユーザーによって最適化された広告を生成する「オムニキー」などのプラットフォームが注目されています。ジェネレーティブAI企業であるオムニキー(Omneky)では、人々の行動パターンを解析し、それに基づいて表示する広告を変えることで広告の効率を向上させている。このようなAI技術の進歩は、既存の職種の変遷を促している。

•通訳・翻訳家: AIによって大部分の翻訳作業が行われるようになりつつありますが、その翻訳が正確かどうかを評価する専門家の需要が見込まれる。
•AIタクシー: 自動運転車が普及すると、実際に車を運転するドライバーの代わりに、緊急時のオペレーターが必要とされるかもしれない。

さらに、今後新たに出現すると予想される職種も。

•AIエシックス専門家: AIの倫理的側面を監視し、ガイドラインの策定や監査を行う専門家が求められる。
•データエコシステムデザイナー: 効果的なデータ収集、管理、保護を担当するプロフェッショナルが必要とされる。
•AI教育者: AIの理解と効果的な利用のための教育プログラムを提供する専門家が増加することが予想される。

AIは既存の職業を変えるだけでなく、新しい職業の創出も可能にし、多様な分野でキャリアの機会を提供する。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000000198.html