仕事に関する悩みに向き合うWebメディア「リバティワークス」は、「労働日数・労働時間」「働く目的」「今の職場への不満」など、理想的な働き方に関するアンケート調査を実施した。

回答者の労働形態は正社員が最多

現在の雇用形態について質問したところ、44%(220人)の回答者は正社員、次点でパート・アルバイトが多く17%(85人)。
休職中・または転職活動中との回答は合計で14.4%(72人)。
正社員以外の非正規雇用、自営業については幅広く分布しているのが分かる。

7~8時間労働をしている層は回答者の38%

法定労働時間の原則は1日に8時間、1週間に40時間。
実際の労働者は出勤日(自営業であれば営業時間等)にどの程度働いているのだろうか

法定労働時間のラインとなる8時間近く働いている労働者は、全体の38%(190人)。
一日に4~6時間働く層も21.6%(108人)と、短時間のみ労働に従事する回答者も少なくない。
月20~40時間程度の残業が予想される9~10時間の労働をしている層は19.4%(97人)。
一日に11時間以上働いている回答者は、計6.6%(33人)いた。
医療・運送業など、長時間労働が問題視される業界も多い昨今。
「骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針)」で打ち出された退職・転職のハードルを下げる施策は、企業側が劣悪な労働環境を改善する後押しになるだろう。

一週間に5日働いているのは57%

一部企業や公務員の中で、少しずつ導入が始まった「週休3日制」。
実際に週休3日以上で働く層は、2023年8月時点でどの程度存在するのだろうか。

500人の回答者のうち、57%(285人)は従来通りの週休2日で働いていた。
週に休みが0~1日の回答者も14%(70人)と、週休3日で働く層の8.2%(41人)を上回る結果に。
休日が週に4~5日ある回答者は8%(40人)。一週間の6~7日が休日(休職中・転職活動中を含む)と回答したのは12.8%(64人)。
現在の日本では大多数の人が週休2日、またはそれ以下の週休で働いているのが読み取れる。

理想的な週休日数は「3日」が最多

500人中285人の回答者は、現在週休2日で働いている。
今の働き方は回答者にとって理想的なのだろうか。

理想とする働き方について質問したところ、最も多かったのは「週4日の労働=週休3日」を希望する声だった。
希望する日数として週休3日を挙げたのが40.8%(204人)。
続いて週休2日が29.6%(148人)、週休4日が21.2%(106人)となった。
週休2~4日以外の回答は合計で8.4%(42人)でした。この層には「年収の壁」を考慮して労働量をセーブしたい方や、自営業で生計を立てたい方、心身の都合で長時間の就労が難しい方などが含まれるだろう。
個人の希望や状況に合わせた柔軟な働き方は、これからの社会に求められる要素の一つ。

職場に対して不満を抱える人は多い

労働日数・労働時間に限定せず、「職場への不満の有無」についても質問を設けた。
人間関係や環境の良さ、将来的なスキルアップの見通しなど、労働者が職場に求める要素は多岐にわたる。

回答者500人のうち、「耐え難いほど不満がある」「不満がある」と回答したのは55%(275人)。
「不満はあまりない」「不満は全くない」と回答したのは17.6%(88人)。
不満・要望を職場に対して抱えている労働者は数多くいるようだ。

金銭面の不満に関する回答が圧倒的多数

職場に何らかの不満を持っている回答者に対し、具体的な不満の内容について聞いてみた。

特に多かった回答は「給料が低い」(249人)、「給料が上がらない」(192人)、「キャリアアップの道筋が見えない」(141人)。
上位3つの回答は現在の給料・将来的な給料アップに関する不満だった。
「給料が低く、今後も給料が上がらない」企業には労働者から不満が募りやすいのが見て取れる。
残業や通勤時間に関する不満の声が少ないのは、本人の裁量で変わる部分が大きいのと、「相応の給料や見返りがあれば問題ない」とする層の存在が考えられるだろう。

65.2%は「当面の生活費」を稼ぐために働いている

「ワークライフバランス」「ウィルビーイング」「DX化」など、労働環境をより良くしようとする企業が考える重要キーワードは数多くある。
労働者側の働く目的として、最も重視されているのはどんな要素なのだろう。

集計の結果、65.2%の回答者は「当面の生活費」を目的に働いていた。
次に多かった回答は「将来に向けた貯金」で19.8%(99人)。
職場への不満に関するアンケートと同様、金銭面を重視する回答者が大多数だった。
将来的な貯金や資産形成、自己実現を考える以前に、直近の生活に不安がある労働者が多いのが読み取れる。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000051321.html