2022年から四半期ごとに発表している「SNS流行語ランキング」。SNSマネージャー養成講座が選定した2023年4~6月分のランキングを発表する。(敬称略)

第10位 男の子のために可愛いわけじゃない

星乃夢奈(ゆな)が4月12日にリリースしたファーストシングル。星乃夢奈自身もファンだというHoneyWorksが楽曲を提供しました。人の目が気になるSNS世代の心をとらえた歌詞に合わせた振り付けや表情は、歌ってみる・踊ってみるハードルが低いのも特徴。ハッシュタグ #男の子のために可愛いわけじゃない の視聴回数はTikTokで7590万回を超えました。星乃夢奈の公式チャンネルも「歌ってみた」投稿を促すなど積極的に参加を募り、TikTokクリエイターによるダンス動画のアップロードが相次ぎました。「踊ってみた」の他「歌ってみた」では替え歌バージョンも投稿され、広がりを見せている。

第9位 みそきん

YouTuberのHIKAKINが立ち上げた食品ブランド「HIKAKIN PREMIUM」初の商品。日清食品が開発に協力しました。5月9日に全国のセブンイレブンで発売したところ、「買ってみた」「食べてみた」投稿のみならず、入手困難な様子や売り切れた陳列棚を映した投稿も相次いだ。なお、8月中旬に再販すると発表されている。インフルエンサーと企業がタイアップし商品を開発する事例は近年増加していますが、国内トップクラスの影響力を持つHIKAKIN自ら活動を一時休止して取り組んだことでも注目された。

第8位 新しい学校のリーダーズ

セーラー服と腕章、上履きがトレードマークの女性4人組ダンスボーカルユニット。2020年に発売した楽曲『オトナブルー』の首振りダンスが2023年に入ってからTikTokで話題になり、TikTokフォロワーが630万人を超えた。TikTokでのハッシュタグ #オトナブルー の視聴回数は6.5億回、#新しい学校のリーダーズ は視聴回数が27億回に達し、テレビでも取り上げられた。グループのコンセプトは「模範的なヤツばかりが評価されるこの時代、くだらない不寛容社会から、個性と自由ではみ出していく」というもの。昭和風の歌唱と一見ふざけた感じ、キレキレのダンスパフォーマンスが不思議な魅力となっている。

第7位 可愛くてごめん

プロジェクト『告白実行委員会〜恋愛シリーズ〜』およびTVアニメ『ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜』の登場人物、中村千鶴(ちゅーたん)のキャラクターソング。HoneyWorksによる楽曲で、歌い手のかぴが歌う動画がTikTokで話題となり、その後ちゅーたん(声優:早見沙織)が歌うバージョンの動画もYouTubeで配信されました。TikTokで「可愛くてごめん(feat.かぴ)」を使用した動画は400万本アップロードされ、ハッシュタグ #可愛くてごめん は14億回視聴されている。サビ部分の「Chu! 可愛くてごめん」「生まれてきちゃってごめん」といったフレーズに合わせて投げキスをしたり謝ったり、頬に手を当てたりする振り付けは誰もが真似しやすく、「歌ってみた」「踊ってみた」の動画を投稿するユーザーが続出。小学校や保育園などでも歌われ、老若男女に広がっている。

第6位 エスコンフィールド

北海道北広島市に2023年3月にオープンしたスタジアム。プロ野球北海道日本ハムファイターズの本拠地である野球場を中心に、充実した施設内容がSNSで話題になっている。日本初の開閉式屋根の天然芝球場で、敷地面積は5ha、収容観客数は3万5000人。観客エリアは地上4階まで展開します。レフト側には5階建ての施設が建ち、ホテルや温泉・サウナも入っています。バックスクリーン上にはルーフトップバーも。施設を利用した人が体験をシェアする動画が投稿されており、TikTokではハッシュタグ #エスコンフィールド北海道 の視聴回数は2870万回に上る。

第5位 推しの子

『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で2020年から連載されている作品で、原作は赤坂アカ、作画は横槍メンゴ。2023年4月12日からTVアニメも放映されました。2022年には「推し活」という言葉が流行。『推しの子』は主人公が“推しアイドル”の子供として転生する設定です。個性豊かなキャラクター、芸能界の裏事情、伏線と回収の構成、サスペンス要素などSNSで話題になる要素を多く含んでいます。SNSでは、漫画やアニメに関わるクリエイターの投稿がバズっています。瞳の中に描かれる独特の光彩を「描いてみた」という投稿や、自分の目にも光彩を入れられるTikTokエフェクトなど、幅広く楽しまれています。アニメは6月28日に最終回を迎え、放送終了直後に第2期の制作決定が発表されるとSNSは喜びの声に沸いた。

第4位 ちいかわ

イラストレーターのナガノさんがTwitterで発表していた漫画で、アニメはフジテレビ系列「めざましテレビ」内で放映されています。キャラクターが可愛いだけではなく、ハードに奮闘する様子、時には切ないお話や現実の厳しさも描かれ、共感できると話題。2023年に入り、企業とコラボレーションした商品を店頭で目にする機会も増えました。ファンはさまざまな世代に広がっている。

第3位 蛙化現象

元々は「自分が恋愛感情を抱いている相手から恋愛感情を向けられることに嫌悪感や拒否感を覚える現象」を指す言葉として、2004年に心理学の研究者が名付けました。名称はグリム童話「かえるの王さま」を参考にしたそうです。最近では転じて「相手のちょっとした行為によって恋愛感情が冷めてしまう」現象を指して使われている。2020年ごろからは蛙化現象を題材にした楽曲や漫画作品が発表されてZ世代を中心に話題になり、2023年に入って爆発的に広がった。SNSでは、蛙化現象の実体験や蛙化を避けるための行動に関する投稿が活発。

第2位 AIインフルエンサー/生成AI

さまざまな分野で生成AIが活用される中、AIで生成された美しい女性のSNSアカウントが注目されている。実在の人間と区別がつかないと話題に。背景には、人間のインフルエンサー起用によるリスクがあります。多くの企業がインフルエンサーを広告に起用しているものの、炎上なども一定程度起きている。実在しない人物を起用し、そうしたリスクを回避しようというわけです。生成AIでは、前回のSNS流行語ランキングで1位だったChatGPTが引き続き話題です。「AIを使ってみた」から一歩進み、「AIに画像を作らせてみた」「AIでオジサンの動画が美女アニメになった」などの投稿も増加。AIによるアウトプットが多様化してきた。

第1位 アイドル/Idol

YOASOBIの楽曲。本ランキング5位の『推しの子』アニメの主題歌。英語バージョン(タイトル:Idol)も発表された。アニメの初回放送日の2023年4月12日にリリースされ、1カ月間でYouTubeの公式ミュージックビデオ再生数が1億回以上と爆発的な人気を見せました。現在では2億回以上再生されています。「ビルボードグローバル200」では8週連続トップ10入りを果たし、7月1日付では日本のアーティスト歴代最高の7位に。人気の理由に、SNS世代の共感を誘うストーリー性が挙げられます。メロディーラインが独特で難易度が非常に高いことから、SNSでは「歌ってみた」投稿が話題に上ります。また、TikTok内ではBGMとしてもよく使われた。

2023年4〜6月期のランキング特徴

2023年4〜6月のランキング10本のうち、1位の『アイドル』をはじめ4本が音楽関連。これらに共通するのは、ユーザーが共感する内容のみならず、投稿動画のBGMやネタとして使いやすい点。YOASOBIの楽曲は英語バージョンも配信されてSNSユーザーに使われ、グローバルに人気が出ました。今後もクリエイターのお手本のような存在になることだろう。
※再生・視聴回数は7月3日現在の数値です。

SNS流行語ランキングとは

TwitterやInstagram、TikTok、YouTubeなどのSNSメディアで流行している言葉を選定し、SNSマネージャー有資格者への調査に基づきランキングを作成。四半期ごとに最新の流行語ランキングを、年末には「年間大賞」を発表します。次回は10月初めごろ発表の予定。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000408.000026172.html