Z世代をターゲットとしたブランディング・マーケティング支援を行う株式会社bienoが、「現役大学生の”スマホアプリ・ホーム画面”調査」を実施。その結果を発表した。

アンケート調査概要:
調査対象:大学生
期間:2022年12月〜2023年1月
方法:インターネットによる任意回答
回答数:58件

SNS部門ランキング

友人との連絡から面識のない人とのコミュニケーションまで、今では生活に欠かせない存在となったSNS。2023年最新の大学生に重宝されているアプリは?

『履歴に残らない』『ビジュアルコミュニケーション』など新たなコミュニケーションの形が若者に人気。LINEやTwitter、Instagramとお馴染みのアプリに続いてSnapchatがランクイン。
「履歴が残らない」という新たなコミュニケーション手段で、勝手に保存されたり拡散されたりすることもないため、炎上などのリスクが減り、SNSを利用する上で巻き込まれやすいトラブルを心配せずに発信できる。こういった安心感が若者に人気の要因と考えられる。また、送られてきた写真や動画が自動的に消えることから、いいね数や保存数といった他人の評価を気にすることもなく、必ず返信する必要もないため、少人数の友達とゆるく繋がることを良しとされている。気軽に日常を共有する点においてはTwitterやInstagramなど従来のSNSと似た役割があるが、写真と動画によるビジュアルコミュニケーションという新たなコミュニケーション方法が若者を魅了している。

カメラ・写真部門ランキング

1位に輝いたのはPinterest!Pinterest には『トレンドの最先端』が集まっている。今や870万人のアクティブユーザーがおり、世代を問わず幅広く利用されているが、特に約半数をミレニアル世代(約30%)と Z 世代(約23%)が占めている。Pinterestは、知りたい情報をビジュアルで手に入れられるアプリであり、まだ流行っていないアイデアが数多く転がっている。ユーザーは、新しいアイデアを検索するツールとして利用している。そんな中、コロナ禍を経て、おうち時間の中で日常生活に新しい色を添えるべく利用するユーザーが増加した。実際にコロナ禍以前と比べると、日本国内の月間利用者数は約60%増加したとされている。

Pinterestは、2022年から日本で広告事業を開始したため、今後さらに利用者は増えていくと予想でき、「Pinterestを見る→真似をする」という流れが大きくなれば、Pinterest発の最先端のトレンドがより広まること間違いなしだ。また、上記の世代の中では、手の込んだ加工をして所謂「盛る」よりも、フィルターや画角でお洒落に映える写真を撮るのが主流となっており、気軽にお洒落なフィルムを付けられるDazzカメラが上位にランクインしているのも頷ける。特にお洒落意識の高い女子大生には欠かせないアプリになっている。

ゲーム部門ランキング

コロナ禍をきっかけに『ゲーム実況×オンライン』でトレンドが形成。こちらもコロナ禍に爆発的なヒットを遂げたAmong Usがランクイン。2020年にはスマホ版の全世界ダウンロード数が累計2億6400万に達して、世界で最もダウンロードされたゲームとなった。現在でもアモアス界隈と呼ばれる実況者が、ほぼ毎日と言っていいほど21時〜23時の時間帯にYouTubeなどで生配信しているため、一度は目にしたことのある人も多いはず。可愛いキャラクターやスリルを届けられることによる配信映え、人狼というもともと人気のあったゲーム要素、オンラインで楽しむことができるなどなど、コロナ禍にヒットするには十分すぎる理由が詰まっている。みんなで早押しクイズ、通称みんはやもオンラインで楽しめるゲーム。このようにコロナ禍に需要を高めたオンライン対戦型のスマホゲームだったが、全体的にはPCゲームやSwitchなど据え置きタイプのゲームに注目が集まっており、スマホゲームの利用率は落ち着いてきている印象。

そんな中でもオンライン、且つ複数人で楽しめるAmong Usやみんはやの他、ツムツムやパズドラ、クラロワなど短時間でプレイが可能なゲームは、通学中などのちょっとした隙間時間を埋めるためのアプリとして根強くプレイされている。また、久しくアプリを開いてはいないが、アンインストールが面倒で残っていると考えられる人もちらほら見受けられた。

エンタメ部門ランキング

『大学生の2人に1人』がNetflixを入れているという結果に。好きな時間に好きな番組をみられるNetflixやPrime Videoは、コロナ禍でおうち時間を過ごしていた大学生にはうってつけのアプリ。近年はZ世代のテレビ離れが加速しており、10代・20代はネットの利用時間がテレビの2倍以上となっている。これに伴い動画配信サービスの利用者が増加している。20代は動画配信サービスの利用経験者が約8割と、ほとんどの若者が利用していることがわかる。見逃してしまった番組を手軽に見ることのできるTVerも利用率は高め。一人暮らしでテレビに録画機能が無い、番組表を見る習慣がない大学生を中心に重宝されている印象。ABEMAは、W杯の全試合生放送を通じて一気に知名度・利用率がアップ。無料版でも見られる恋愛バラエティ番組は根強く人気を保っている。漫画アプリは複数インストールしている人も多かったが、SPY×FAMILYやチェンソーマンなど人気の漫画が多い少年ジャンプ+がわずかに多い結果となった。

大学生のホーム画面をちょい見せ

今どきの大学生は、見た目よりも使いやすさ重視のホーム画面にしている人が多数。スマホの中身が省エネ化できるもの、よりパーソナル化されたホーム画面が主流になっている。

※参考
①一般的なホーム画面。使用頻度の高いアプリが並んでいる。
②使用頻度の高いアプリをDockに詰め込むタイプ。
③ホーム画面を着せ替えてちょっぴりお洒落に。
④気になったサイトは”ホーム画面に追加”で後から見返せるように保存。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000088399.html