株式会社ワンズマインドは2022年1月1日~2022年11月11日の期間を対象に、自社で運営する比較ビズで発生した「動画制作」案件の発注内容の分析。対象の案件数は642件となり、発注者が選択した設問項目を元に、調査・分析している。

発注予算の平均は126万。最多は〜50万円台

発注者の属性は法人が71%、個人が29%となっており、比較ビズ内における動画制作の案件については法人からの発注が多いことがわかる。平均予算は上記のとおり126万円。内訳をみると11万円~50万円台の案件が39%と最も多く、次に51万円~100万円が18%という結果になっている。11万円~50万円台の案件を確認すると、事業者や教育機関が発注したPR動画が多いようだ。ただ一部には「立体作品をVR動画で紹介したい」といった今どきの案件も。なお、発注属性では約7割が法人だったが、11万円~50万円台の案件に限っては個人の依頼が多数を占めていた。

​動画の使用場所

上記は動画の使用場所をまとめたグラフ。「動画サイト」と「ホームページ掲載」がそれぞれ23%。次に多いのが「研修・イベント」の16%という結果に。案件をみると掲載場所として「動画サイト」と「ホームページ掲載」の2つを設定しているケースが多く、2つの使用場所が同じ23%だったのもこうした理由があるのかもしれない。次に「研修・イベント」に絞って案件をみると、ほとんどが法人の発注だった。「学会の発表を撮影してほしい」「ウェビナーで使いたい」といった案件もあり、昨今のコロナ禍による在宅勤務や外出自粛もあり、「研修・イベント」の撮影ニーズが増えていることが伺える。

動画の使用場所ごとの平均予算

上記は動画の使用場所ごとの平均予算です。最も高額なのはTVCMの352万円、次に研修・イベントの256万円。案件として多かった「動画サイト」は123万円、「ホームページ掲載」は112万だった。TVCMの費用相場は「アニメーション・既存素材の編集」で100万円~200万円、「無名タレントの起用・社員起用の撮影」で300万円~500万円、「有名タレントの起用・CGの利用」で1000万円以上といわれている。平均予算が352万円だった点を踏まえると「アニメーションや既存素材の編集、無名タレント・社員起用の撮影」といった案件が多いといえそうだ。

動画の本数

発注段階で希望する動画の本数の割合をまとめたのが上記の円グラフです。1本の案件が61%も占めている。1本作成すればホームページや動画サイトなどで使い回すことが可能。発注者側にそもそも2本以上作るニーズがないのでしょう。動画の出来栄えは客観的に判断しづらい側面があります。一度に複数の動画を発注するのはリスクがあると考え「まずは1本」と考えて発注しているケースもありそうだ。なお、2本以上の動画制作を希望している案件をみると、研修やeラーニングで用いる動画制作の案件が多い傾向にありました。「業務工程ごとに動画を分けて作りたい」「職種ごとに研修動画を作りたい」と考えて2本以上になるようだ。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000100813.html