2022年Twitter上で頻繁に使用されたフレーズを調査し最もつぶやかれたフレーズである「SNS流行語大賞 2022」(2022年1月1日~2022年11月7日)が発表され、今年の大賞は、ちいかわ構文として流行し累計270万回以上つぶやかれた「〇〇ってコト!?」に決定した。
同賞は、日々のソーシャルリスニングで蓄積したデータをベースに、イー・ガーディアンが今年Twitter上で広くつぶやかれたワードを独自で調査し、その年に最も多く投稿された(バズった)ワードを決めるもの。2022年は、人気漫画「ちいかわ」関連のフレーズが大賞に輝き、続いて2位に「#silent」、3位に「#ちむどんどん」と、漫画やテレビドラマ関連のフレーズがTOP3を占める結果となった。
1位の「〇〇ってコト!?」はTwitterで連載されている漫画、ちいかわに登場するキャラクター、ハチワレの口癖が発祥です。2020年頃よりSNS上では「ちいかわ構文」の一つとして知られていたが、今年はテレビアニメ化や企業とのコラボが相次ぎ、SNS以外でも広く親しまれたことでさらに話題になったと考えられる。「〇〇ってコト!?」はどのような会話でも利用しやすい汎用性の高さから多く使われ、1日あたりの話題量(リツイート込み)は2021年5月時点では約600件だったのに対し、2022年11月は約1万件に増加。2022年1月からは累計277万回以上の話題量を記録した。
さらに、2位・3位はテレビドラマ関連のハッシュタグがランクイン。「#silent」は現在放送途中にも関わらず240万件以上の話題に。毎週放送時間帯は常にTwitterトレンド入りしており、見逃し配信の視聴回数も民放歴代1位を記録する等大きく盛り上がっている。テレビ離れと言われる中でも、感想をリアルタイムに語りあえるSNSとの相性の良さを感じる結果となった。
4位・5位は1位の「〇〇ってコト!?」と同じく2次元コンテンツキャラクターのセリフがランクイン。「おハーブですわ」はネットスラングの“草生える”をお嬢様風に言い換えたワード。ネットの一部では比較的古くから用いられていた言葉だが、Vtuberの壱百満点原サロメさんのブレイクにより他の“お嬢様言葉”と共にTwitter上では広く利用されていた。「アーニャ語」は今年大ブレイクした漫画SPY×FAMILYに登場するキャラクター、アーニャのセリフが発祥。舌足らずさや言い間違えが“かわいい”と人気になりSNS上でも広く使われました。汎用性の面では、お嬢様風の言葉の方が高かったと思われ、若干だが「アーニャ語」を上回った。
上位ワードは例年と同様、改変しやすいものが中心となりました。中でも今年は、「ハチワレ(ちいかわ)」「アーニャ(SPY×FAMILY)」「壱百満天原サロメ様(Vtuber)」といった人気キャラクターの口癖がSNS上の共通言語となり会話が盛り上がっている様子がうかがえる結果となった。
カテゴリ別話題量ランキング
さらに、「ゲーム」「漫画・アニメ」「テレビ・映画」「食べ物・モノ」の各部門において最も多くつぶやかれたトピックを調査し、各部門における流行語大賞も併せて発表する。
【ゲーム部門】
今年リリースされたゲームでは、9月に発売された「スプラトゥーン3」への注目が最多に。発売前から前夜祭で盛り上がり、発売から2か月以上経つ現在もコラボフェス等のイベントで話題となっている。5位の「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」は、発売前でも350万件以上の話題を記録。“ニャオハ立つな”という言葉が発売日直前にSNSらしいネタとして楽しまれていた。
【漫画・アニメ部門】
昨年は「PUIPUIモルカー」が突出しましたが、今年は注目された作品が多く接戦に。「SPY×FAMILY」が1位になりましたが、上位は僅差でした。漫画原作やガンダムシリーズがランクインする中、オリジナルアニメの「リコリス・リコイル」が「ちいかわ」に続く5位となったのは要注目かもしれない。
【テレビ・映画部門】
「鎌倉殿の13人」が1位となりました。日曜の放送時間帯は毎週のようにTwitterトレンドに上がり、年間通して注目された。毎回のように語りたくなるテーマがあり、「#全部大泉のせい」をはじめとしたハッシュタグで感想が語られており、5位には現在放送途中にも関わらずフジテレビ「silent」がランクイン。こちらも毎週トレンド入りしており、最終的にどこまで話題が伸びるのか目が離せない。
イー・ガーディアン SNS分析担当(池田 威一郎氏)コメント
2022年のSNS流行語大賞、皆さんの予想どおりでしたでしょうか。“改変しやすい言葉”や“会話に使いやすい言葉”が伸びる傾向は例年と同様でしたが、「ちいかわ」はじめ人気コンテンツのキャラクターの口癖が特に利用された印象でした。テレビドラマ関連のハッシュタグも多くつぶやかれており、ドラマを観ながらSNSで感想を語り合うトレンドが例年より顕著にみられたように感じます。またTop10には入っていないものの、「タコさんウィンナー」や「伊之助ボディ」など、日常の中でユーモラスな投稿を繰り返して人気となっている個人のアカウントが複数目立っていたのは新しい傾向です。テレビや人気キャラクターの影響はまだまだ大きいですが、個人が発信するSNSの投稿も注目される時代となってきました。来年はあなたの発信した言葉がSNSの流行語になるかもしれません!引き続きSNSのトレンドを、楽しく観測していきたいと思います。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000258.000018759.html