仕事が嫌いになったわけではない。でも、毎日忙しくて、自分の気持ちを考える余裕もない。そんな状態が続くと、「本当は何がしたいのか」が見えなくなってしまうことがあります。

今回は、映像編集者として働く高橋さん(30歳)のエピソードをご紹介します。

「今の仕事、楽しい?」に答えられなかった

映像制作会社で働き始めて7年。案件は増え、休日も編集作業をする生活が当たり前になっていました。ある日、友人の転職祝いの席で何気なく聞かれました。

「今の仕事、楽しい?」答えようとして、言葉が出ませんでした。好きで始めた仕事なのに、「楽しい」という感覚を思い出せなかったのです。

その瞬間、「疲れているのかもしれない」と初めて気づきました。

無理に答えを出さなかったことが転機になった

高橋さんは、すぐに転職活動を始めたわけではありません。まずは有給を取り、キャリア相談を利用し、自分の働き方を整理する時間をつくりました。話をする中で気づいたのは、仕事そのものが嫌だったのではなく、「休めていなかった」ということ。担当案件を調整し、生活リズムを整えるだけで、以前のように映像制作を楽しめる気持ちが少しずつ戻ってきました。

その後、自分が本当に挑戦したいドキュメンタリー制作の仕事と出会い、約1年後に転職。

「焦って辞めなくてよかった。一度立ち止まったからこそ、自分に合う働き方が見えました。」

疲れているときは、まず休むことも選択肢

キャリアの答えは、いつもすぐに出るとは限りません。疲れているときほど、無理に決断しようとするのではなく、自分の気持ちを整理する時間を持つことが大切です。

もし今、「なんとなく毎日がしんどい」と感じているなら、それは休息や環境を見直すタイミングなのかもしれません。