近年、デジタル化の進展により、さまざまな側面から顧客データを活用したマーケティングが推進されるようになりました。

株式会社jeki Data-Driven Lab(以下、JDDL)は、JR東日本およびJRグループ会社、またはその関連企業のデータ活用推進を高めるための研究機関・サービス事業企業。

2019年の設立以来、関連会社ほか、アパレルECブランドのサイト分析、購入率役アップ、売上アップ、検索ワード上位化などをはじめ、データ・マーケティングにおける成功事例を納めてきました。今回は、そんなJDDLで働くことの魅力や、仕事内容など、同社取締役の於保真一朗氏に伺いました。

企業プロフィール

株式会社jeki Data-Driven Lab
JDDL
2019年設立。株式会社ジェイアール東日本企画(jeki)とクリーク・アンド・リバー社(C&R社)がJR東日本およびJRグループ会社、またはその関連企業のデータ活用推進を高めるために設立した研究機関であり、サービス事業企業。

プロフィール


於保真一朗(おほ・しんいちろう)
株式会社jeki Data-Driven Lab取締役
1978年東京生まれ。インターネット専業代理店、株式会社リクルートライフスタイルを経て、株式会社クリーク・アンド・リバー社に入社。
データ活用を中心としたデジタルマーケティングの業務遂行におけるプランニングおよび実行支援を推進後、2019年に株式会社jeki Data-Driven Labの取締役へ就任。

JDDLの魅力は、独自性の高いデータを活用できること

ーー於保さんは元々、クリーク・アンド・リバー社にて、データ活用を中心としたデジタルマーケティングの業務遂行におけるプランニングおよび実行支援を推進していたそうですね。どのようなきっかけでJDDLの取締役へ就任したのでしょうか。

jeki関係者とは以前より一緒に仕事をさせて頂いていたのですが、地に足がついていながら新しい挑戦をする方が多く、デジタルやデータ活用推進に向いているのではないかと感じていました。2019年にJDDLを設立するタイミングで、準備および取締役就任に伴い、同社へに在籍することに至りました。JR東日本グループ事業とデジタル活用の両方の機能要素があることが魅力的であり、実験的な取り組みでもあると考えています。

ーーJDDLでは具体的に、どんな業務を担っているのか、教えてください。

主に、ジェイアール東日本グループにおける、ウェブ解析、BI開発、統計、機械学習、MAなど、デジタルマーケティング活用推進支援を行なっています。移動者データを用いた分析業務などを推進しつつ、鉄道移動や旅行、駅ナカ移動など鉄道会社ならではの独自性の高いデータ活用に取り組んでいます。具体的には、静岡県など自治体の観光客動態分析として移動者データを可視化など。

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他にも、不動産会社の会員組織活性化のために会員及びサービス申し込みデータを分析して休眠会員やロイヤルカスタマーなどのステージに合わせた訴求軸を考案、それを元にした、サイト内のターゲティング配信やセールスフォースマーケティングクラウドを用いたメール配信などを展開、および効果を確認しながらPDCAサイクルを展開する分野の取り組みのリードを担っています。また、最近では海外からの日本への旅行をするインバウンド顧客のコミュニティサイトの企画設計のためデータを活用した調査などにも取り組んでおります。

デジマ分野のプロたちが切磋琢磨 成長できる環境が整っている

ーー2019年に設立された新しい会社ですが、どういったところにやりがいや面白さがあるのでしょうか。

一つ目は、ジェイアール東日本グループであることです。日常的または観光などの鉄道移動と駅ナカ、駅ウエ、駅ソトのショッピングモールなどの事業に関わることができます。 (アトレやルミネ、NewDays、JRE POINT、JRE MALLなど)国内屈指の総合広告代理店として規模感の大きい一般企業のプロジェクトにも関われる機会が多いこと。クリーク・アンド・リバー社のプロフェッショナルのリソース提供基盤があること。デジタルマーケティング、データ活用の分野の様々なプロフェッショナルと切磋琢磨して業務を推進し、自ら機会を作り、自らを成長する環境があります。

ーー会社を設立後、於保さん自身がやりがいを感じた場面はどんなところでしょうか。

2019年の会社設立以来、小さな仕事も含めてコツコツと取り組み、信頼と実績を積み上げる方針で真面目に取り組んだことにより、実績が増えてきて事例セミナーが出来たこと。それにより、新たな相談案件が増えていることですね。また、優秀な方が集まり、取り組む領域も広がり、成熟度が日々加速していると感じています。創業当時、狙いとしていた大規模な事業に関われることも決まりました。いつの間にか、ここまで来たんだという感慨深い思いをしました。

JDDl

まだまだ構築中 何事にも果敢に挑戦する人を迎えたい

ーー現在JDDLでは、データ活用におけるプロジェクトメンバーをはじめ求人を複数募集していますね。職種によって求められるスキルは異なると思いますが、どんなマインドの人と一緒に働きたいですか?

いちばんは、生活者のことを考えて、より良いサービス提供を企画につなげられるひとですね。我々の領域は、鉄道事業のみならず鉄道外事業と呼ぶアトレやNewDaysなどのリテール事業も対象となります。公共性の高い社会インフラを手掛けるグループ会社なので、社会貢献を果たしたいと考える方がよいですね。

また、あくまでもデータ活用は部分ですので、当事者意識を持って事業に働きかけをするスタンスを持つ方というのが良いと思います。特にグループ会社を含めると複数担当者と連携することになるため、主体的に働きかけを行い、リードする意気込みの方が向いていると考えています。まだ2年目のベンチャーではあるため、素材はあるけれども、きちんとした構築はこれからという領域もあります。ガイドライン策定など構築をすることにやりがいを感じられる方が向いていると思います。

加えて、デジタルマーケティングは日々変動が激しい業界なので、新たな技術や手法に対してキャッチアップを怠らず、果敢に挑戦する方が良いです。子供が公園の砂場で真剣に遊んでいるような感覚。「これどうかな?」とか「これよくない?」とかアイデアがガンガン飛び交うように、遊び心がある方に来てもらいたいですね。社名にラボとくわえている由縁でもあります。

データ活用におけるプロジェクトメンバーの一日の業務例


09:30 メールやSlackのチェック
10:30 案件進捗定例会の議事進行
12:00 ランチ
13:00 不動産会社の顧客データ分析業務
15:00 キャンペーン効果測定の関係者会議
17:00 新規問い合わせの対応(デジタルサイネージの効果測定)
18:00 ソーシャル分析企画商品の設計

※於保さんご自身も、データ活用におけるプロデューサーとして従事。曜日により幹部会や営業会議、収支計画など経営基盤構築のために時間を割いているそうです。

ーーでは最後に。JDDLの今後の目標を教えてください。

なにかあれば相談がくるところから、なくてはならない存在として事業担当者と事業に取り組むことで移動者やサービス利用者に対して、新たな価値提供が出来るようになることが目標ですね。『変革2027』を掲げるJR東日本もしかり、jekiも『jekiDX』を掲げてデジタル活用に積極的になっているため、JDDLとしては追い風です。グループのDXをJDDLが牽引する意気込みで取り組みつつ、事業貢献を目指したいと考えています。