天神から一駅、福岡を代表するおしゃれな街、薬院に本社を構える株式会社ディーゼロ。ここ数年で急成長し、社員数も増加中という注目のクリエイティブ関連企業です。
顧客の課題解決を第一に掲げており、地元クライアントを中心にさまざまな実績を残している同社では、U・Iターン人材を広く受け入れ、戦力として活用しています。また、同社はワークライフバランスに優れた会社として多くのメディアで取り上げられるほどの優良企業でもあります。

今回はそんな株式会社ディーゼロのオフィスにお邪魔し、3名の方に会社の魅力、そして福岡で働く魅力をインタビューしてきました。

黒木ヨウドウ(くろき・ようどう)(写真中央)
株式会社ディーゼロ 取締役/CPO プランニング部第1チーム リーダー/プロデューサー
理論的で優しい語り口を武器にクライアントと部下の心をがっちりと掴む理想の上司。


新津圭祐(あらつ・けいすけ)(写真左)
株式会社ディーゼロ クリエイティブデザイン部 第4チーム。リーダー/webデザイナー
北九州出身。同社初の男性育休取得者。2児の父として地方におけるワークライフバランスを実践した働き方を心がけている。


長田亜緯(おさだ・あい)(写真右)
株式会社ディーゼロ プランニング部第1チーム Webディレクター
東京生まれ東京育ち。転職を機に縁もゆかりもない福岡へIターン。斉藤和巳がマウンドに崩れ落ちるシーンを観て以来のホークスファン。

ユニークな組織体系でWeb制作を中心にクリエイティブ事業を推進

――まずはじめに、株式会社ディーゼロさんは福岡でどのような事業を展開されているのかを教えてください。

黒木 大きな事業のくくりとしては「Web制作関連事業」となります。中でもクリエイティブやブランディングといったカテゴリーに強みを持ち、システム構築やデザイン・マーケティングなど、お客様のニーズに応じてトータルで受託できる体制を構築しています。
社内の部署はCD(クリエイティブデザイン)、TD(テクニカルデザイン)、PL(プランニング)の3つに分かれていますが、専門外のことでも積極的に絡んでいけるようユニットという単位で業務を進めています。

――ユニットというのはどのような組織形態なのですか?

3つの専門部署から 人員を選定してプロジェクト遂行のためにチームビルディングを行う形態です。ユニットリーダーが声をかけることもあれば、社員からの立候補を受けつけることもあります。組織が硬直化しないように縦横を比較的柔軟に組み替えてチームづくりを行っているのが弊社の特徴です。

また、ユニット編成にも工夫を凝らしています。各ユニットは独自の性格付けを行っており、大型案件に強いだとか、デザインにオリジナリティがあるだとか、その時々でメンバーを入れ替えつつ進化させるよう努めています。また、ユニットZというチームを設け、案件を持たずにユニットや社内インフラの改善提案を行うような仕組みも取り入れています。

――営業エリアは九州がメインだと思いますが、どのようなお客様が多いですか?

特に偏りはなくさまざまなお客様とお取引させていただいています。ナショナルクライアント様もいれば新設したばかりというベンチャー企業もいますし、業種も病院・食品・大学・銀行など多種多様です。

2019年春、同社初の男性育休取得者が誕生!

――新津さんは初の男性育休取得者とのことですが、実際どのくらいの期間取得されたのでしょうか?

新津 私が育休を取得したのは2019年の5月です。5月は1か月丸々お休みをいただき、6月からは2か月ほど時短勤務という形で育休制度を利用していました。
時短期間は10時から16時が勤務時間となります。

――育休期間中、ご自宅ではどのような時間の使い方をされていましたか?

買い物に行ったり、妻と夕飯づくりを交代でやったり、子どもがぐずる時間帯はお風呂に入れたりおむつを替えたり、ご飯の後に寝かしつけたりと、自分にできることを一生懸命やってました。

妻の実家が関東なので、実家に頼るということがなかなかできないんです。実は1人目の子どもの時、妻が予想以上に大変だということをこの目で見ていました。それもあって、2人目ができた時から育休を使って妻の負担を減らしてあげようと心に決めていました。

――育休を取るということに対して社内の人たちはどういう反応でしたか?

ごく自然に受け入れてくれました。特に変な雰囲気になることもなかったように思います。

長田 私もその話を聞いた時は、ごく自然に「そうなんだ」くらいの感じでした。珍しくないわけではないけど、普通にあっていいよねという印象です。

――会社として男性の育休取得は以前から想定していたのでしょうか?

黒木 育休制度自体は前からあったのですが、男性が活用するのというのは正直想定外でした。最初に相談されたとき、「お、来たぞ!」と(笑)
以前から、「子どもの体調が悪いので今日はテレワークで」といったケースは何度もあるので男性が育休を取るということ自体に抵抗はなかったのですが、いざ実際に申請が出ると、「ちょっと待てよ、男性の場合どうなるんだっけ」みたいな感じになったのは事実です。
その後いろいろと考えると、経営側として「これは勝利だ」と思うようになりました(笑)
というのも、「男性が育休取得を言い出せる環境を作れている」ということがうれしかったんです。

福岡だからこそ実現できた最高のワークライフバランス

――長田様は東京からのIターンということですが、東京ではどのような仕事をしていたのですか?

長田 テレビのキー局に常駐して番組のHP作成ディレクターをやってました。いろいろあって「東京を出たい」と思うようになり、福岡市がやっている人材マッチングのプロジェクトで今の会社と出会って転職を決めました。

――いろいろというのは何が?

私自身が東京生まれ東京育ちで、親戚も知り合いも東京にいて、東京の中だけですべてが完結してしまうことに対してもったいなさを感じていたんです。地方や海外から来た友人と話していると、経験している世界の広さを感じて、「自分はこのままでいいのかな」という焦燥感みたいなものが大きかったです。せっかく人生これからなのに、東京だけで終わるのではなくて、他のところで暮らしてみるという経験が無性に欲しくなったんです。

黒木 その福岡市の人材マッチングプロジェクトで対応したのが私だったのですが、とにかく熱量がすごかったです。「私このままだとダメなんです」といった圧がものすごくて、3時間近くアピールされたのを覚えています(笑)

――そもそもなぜ福岡に注目されたんでしょうか?

長田 仕事も生活も両立させるとなると、ある程度規模が大きい地方都市がいいなと思っていました。いきなり田舎の集落みたいなところに行くとそれはそれで大変そうだし。
札幌や大阪などの地方都市をいろいろ比較検討してみたのですが、最終的に名古屋か福岡かの2択になりました。その後、名古屋出身の知り合いと福岡出身の知り合いに相談してみたのですが、名古屋の人は「ふ~ん、うん、まあいいんじゃない。東京に近いし・・・」といった、ちょっと薄い反応だったんです。一方の福岡出身の人は「いいよ!福岡いいよ!!絶対いいから!!」という反応だったので、どうせならそういうところの方がいいなと思って決めました。

――福岡あるあるですね。その地元愛の強さは。

長田 地元愛だけでなく、親切な人が多いなというのもありました。引っ越しを決める際に、詳しいマップを作って福岡の街の特徴を教えてくれる人もいました。「大濠公園は東京でいうと新宿御苑みたいなところ」という感じで、イメージしやすいアドバイス付きで。

黒木 それ、うちの取締役です(笑)

住んでわかった福岡の魅力があふれ出す!

――実際に福岡で仕事と生活を始めてみてどのような感想をお持ちですか?

長田 市内の中心部で暮らしていると、東京とほとんど変わらない利便性があると思います。ビルの谷間から山が見えるというのが新鮮です。
また、地元である東京が「心理的に近い」というのが私にとっては大きいです。東京と福岡の距離は離れていますが、空港が近くて便数も多いので何かあったらすぐに行くことが出来るというのは大事なポイントです。

そして家賃が段違いで安い!「この家賃でこんないい部屋に住めるんだ!」っていうのがうれしくて、部屋探しの時はずっとハイテンションでした (笑)
あとは、ヤフオクドームに行けること。実は私ホークスのファンなので、今までテレビでしか観れなかったホームゲームが現地観戦できるのが楽しいです!

黒木 一度福岡で働くと抜け出せないと言いますね。私の知り合いでも、福岡に転勤で来て、福岡を気に入って次の転勤を拒否してそのままこっちで転職したという人を何人も知っています。

新津 私は山登りが趣味なので、英彦山とかによく行きます。日帰りでそういう山にチャレンジできるのは福岡の魅力だと思います。

――とはいえ、やはり東京よりも不便だなと思うことはあるんじゃないでしょうか?

長田 遊びに行く選択肢が少ないなというのは感じます。車があればまた違うかもしれませんが…。東京だと電車である程度どこにでも行けるので、遊びに行くところがいっぱいあって飽きませんでした。こっちは同じところに何度も行くと飽きるかなと感じてます。

株式会社ディーゼロで働く魅力を探る

――ここまでお話を聞いて、かなり先進的でワークライフバランスに優れた会社だという感想を持ちました。実際に働く側としても働きやすさは感じていますでしょうか?

新津 ものすごく働きやすい会社だと思っています。今回育休中に子どもを連れて幼稚園や地域の会合とかに顔を出すことが多かったのですが、平日の昼間だと参加者はほぼ女性でした。会社が男性の育休を認めてくれるということに対して周囲の人たちが驚いて、「いい会社に勤めてますね」と声をかけていただきました。やはり世間的にはまだまだ一般的ではないのかなと。

黒木 男性の育休取得は、おそらく福岡の他のWeb会社でも前例がないんじゃないかなと自負しています。かなり話題になって他の会社の人からいろいろ聞かれましたから(笑)
新津はリーダーというポジションにいたので、育休中は誰がどうカバーするんだという議論になるわけですが、それもスムーズに調整ができるほど風通しがいい会社なのかなと思います。

長田 裁量労働制なので、午後から出社するとか用事があるので早退するとかといった、フレキシブルな働き方ができるのが魅力だと思います。

――では最後にディーゼロさんの将来展望をお聞かせください

黒木 これまでお付き合いのある地元クライアントに満足していただけるようしっかりと地に足を付けた活動を行いながら、昨年11月に開設した東京オフィスを拠点に東京のお客様にも営業範囲を広げていきたいと思います。

インタビュー・テキスト:桂 浩一(hk-challenge)/撮影:Ken Hidaka

会社プロフィール

福岡のWebサイト制作、ホームページ制作会社ディーゼロ。「お客様の成長こそが私たちの成長である」を信条とするディーゼロは、お客様のご要望の一歩先を行く「more(もっと)」でお応えするだけでなく、常に最高のクリエイティブをお届けします。

社名 株式会社ディーゼロ
所在地 本社
〒810-0022
福岡県 福岡市中央区 薬院1丁目14-5 MG薬院ビル2F東京オフィス
〒105-0021
東京都 港区 東新橋2-18-4 グラディート汐留ロッソ705
設立 2000年8月1日
代表者 矢野 修作
事業内容 ウェブサイト企画・制作
スマートフォンサイト/アプリ企画・制作
モバイル(フィーチャーフォン)サイト企画・制作
キャンペーンサイト/ランディングページ企画・制作
サイトデザイン・インタフェース設計・制作
Facebookページ及びアプリの企画・制作
Facebook、Twitterなどのソーシャルプロモーション企画・制作
デジタルサイネージコンテンツ企画・制作/その他デジタルコンテンツ制作
ウェブサイト運用支援・教育/ウェブサイトコンサルティング
ウェブプロモーション企画・制作/ウェブ販売促進の企画・制作
URL https://www.d-zero.co.jp