ディップ株式会社は、自社で運営する総合求人情報サイト「はたらこねっと」において「はたらこねっとユーザーアンケート 定年後の働き方について」を実施しました。
昨今、少子高齢化に伴う人材不足が深刻化する一方で、厚生労働省が2017年12月に発表した調査(※1)によると、定年を「65歳以上」としている企業の割合が17.8%となり、10年前と比較して約3倍に上昇しております。そこでこの度、定年後も仕事を続けたいかどうか、定年後の再就職にどのような不安があるか等について、アンケート調査を実施しました。
(※1)平成29 年就労条件総合調査の概況https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/17/dl/gaikyou.pdf
Q1.定年後も働きたいと思いますか?
定年後にも働きたいかどうか尋ねたところ、回答した1,451名のうち58%が「働きたい」と答え、「働きたくない」18%の3倍以上の結果となりました。(Q1)
Q2.定年後に働きたいと思った理由は?
「働きたい」と思った理由に「生活費・扶養費のため」69%が圧倒的に多く、次いで「社会との接点を持ちたいから」32%と続きました。(Q2)
Q3.定年後の再就職に向けて不安なことは?
Q1で定年後も「働きたい」と答えた方に、定年後の再就職に向けて不安なことを尋ねたところ、「年齢に適した就業先が見つかるか」69%が最多となり、次いで「十分な収入が得られるか」61%、「自分のスキルに適した就業先が見つかるか」50%と続く結果となりました。(Q3)ユーザーコメントでは、年齢的な体力面での不安、周囲に迷惑をかけないかどうか、更にはすべてが不安という声も多く見受けられました。
はたらこねっとユーザーコメント:定年後の再就職に向けて不安なこと
- 体力面で迷惑がかからないか
- 今はまだ体力的にも大丈夫だけど、年々歳を取ると気力・体力とも落ちてくるので対応ができるか不安です。(ミサさん)
- 知力、体力ともに衰えを受け入れつつ、職場に迷惑をかけずに仕事ができるかが不安。(くまぽんさん)
- 体力的に働けなくなってしまったときのために働けるうちに稼ぎたいが、趣味や友人・家族との時間と両立できるか不安です。(ぴっころさん)
- 適当な働き口があるか
- 自分は体力がある限り働きたいと思っているが、受け入れてくれる会社、職場があるのか心配。(あけんちゃんさん)
- 年齢が年齢だけに職種の数も限られているし、その中で自分のスキルを生かせる仕事が見つかるか不安。(いちさん)
- 想像がつかない
- 60代くらいになった時の自分の健康状態や家庭環境が全く想像がつかないため、正直全部を選択したいくらい、不安だらけです。(スーニーさん)
Q4.定年後の再就職に向けて準備していること
Q1で定年後も「働きたい」と答えた方に、定年後の再就職に向けて準備していることを尋ねたところ、「健康の維持・体力づくり」50%が最多となり、「貯金」36%や「資格取得・スキルアップ」36%なども上位に挙がりました。(Q4)
はたらこねっとユーザーコメント:定年後の再就職に向けて準備していること
- 体力(健康)維持
- 健康を維持するために、運動を続けている。(ヒアシンスさん)
- 健康でなくてはいけないので、食生活等には気をつけている。(ふーみんさん)
- 体力が落ちないように定期的に体を動かすようにしている。また、年齢関係なく仕事が出来るよう勉強もしている。(もじのこさん)
- 資格の取得
- 徐々にOAスキルが落ちてしまうので、将来AIと共存して仕事ができるくらいのスキルはつけておきたい。(ぱぱぞうさん)
- この先のために、定年後も働ける状況にしたいので資格取得や経験をアルバイトで得ようとしています。(しろたろうさん)
- 定年後の働き口を増やすために、現在の職種とは異なる分野の資格取得のために勉強している。(はたらこパコラーさん)
- 貯金
- 生活費を稼ぐために働くと自分も受け入れ先もプレッシャーになると思うので、生活費は貯金でまかなえるような準備はしておきたい。(直子さん)
- 働き口がなかなか見つからなかったとしても、ある程度余裕のある生活ができるように貯金は今からしています。(みっちゅさん)
実施機関 | ディップ株式会社 |
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調査対象 | はたらこねっとユーザー |
実施時期 | 2018年5月14日(月)~2018年6月10日(日) |
調査手法 | インターネット調査・ 有効回答数:1,451 |
出典(「はたらこねっとユーザーアンケート –定年後の働き方について–http://www.hatarako.net/contents/enquete/result/201810/」)
CREATIVE VILLAGE編集部