株式会社しまうまプリントは、2025年末に開催した「しまうま出版ZINEコンテスト」の入賞作品を決定した。応募総数は300作品を超え、3部門で計13作品が入賞である。

コンテストは個人のクリエイティブな表現を応援するものだ。現在、若年層を中心に手触りのある冊子で自分を表現するZINEがブームである。SNS疲れからアナログ回帰の欲求が高まり、同社のZINE関連注文件数は2年で3倍に急増した。当初の予想を上回る応募が集まったのは、この潮流を反映している。

入賞作は多種多様だ。手書きの絵本やシュールな世界観の作品がある。Amazonで話題のマンガ家によるセルフプロモーション冊子も入賞した。専門家監修の学習ZINEも揃う。作者の偏愛記録が熱量を凝縮し、SNSでは伝えにくい手触り感を表現している。これらはプロ・アマの垣根を超え、新たな自己表現の可能性を示す。

梅田蔦屋書店店長の北田博充氏は特別審査員を務めた。同氏は「15年分のお笑い偏愛記録」や「教養としてのビュッフェ」を高く評価する。「毛玉万博」「花おっさん弍」「相模原妖怪地図-壱-」のユニークな切り口も光ると指摘した。個人的ベスト3は「うみへびくんとねぇねぇきいてウミヘビってね」「龍の夢」「きょむのじかん」である。制作者の顔が見えるような個性豊かな作品群だと語った。

入賞作は店頭で体感できる。2026年2月20日から3月22日まで、梅田蔦屋書店のアトリウム側エレベーター前とPHOTO MARCHE By北村写真機店でフェアを開催する。全13作品を手に取って閲覧でき、一部は購入可能だ。デジタルでは味わえない紙の表現の熱量を感じられる。

CREATIVE JOB用バナー