Webディレクターは、Web制作現場におけるスケジュール管理や担当クリエイターの選定、クライアントとの交渉、サイトの解析・改善などに幅広く携わる職種です。Web制作の要ともいえる重要なポジションですが、近年では人材不足が続いていることもあり、好条件での転職を狙いやすくなっています。

転職活動で必ずといっていいほど聞かれるのはなぜその企業に入社したいと思ったのか、すなわち「志望動機」です。基本的に、志望動機は一から考えるより、例文をベースに自分らしくアレンジするほうがスムーズに作成できます。
この記事ではまず経験者/未経験者それぞれ向けにWebディレクターの志望動機で伝えるべきポイントを例文と合わせて解説していきます。

Webディレクターの志望動機を通じて伝えたい4つのポイント

質の高い志望動機を作成するためには、以下4つのポイントを押さえて書くことが大切です。

自身のスキルや強みが、転職先でも活かせることが伝わる

Webディレクター経験者であれば、ディレクション能力やWeb制作全般に関する知識、クライアントに対する交渉力など、転職先ですぐに活かせるスキルや強みを伝えましょう。制作現場のリーダーとして働くため、スタッフや予算のマネジメント能力もアピール材料になります。

なお、スキルや強みを伝えるときは、そのレベルを証明することも大切です。今までの実績や経験年数、保有資格などを交えてアピールすると、情報の信頼性も高くなります。

一方、未経験者であれば、前職で培ったスキルや強みとWebディレクターの仕事内容を照らし合わせながら、役に立ちそうなものをピックアップして伝えましょう。どのようなアピール材料が出てくるかは人それぞれですが、マルチタスクのスキルやWebサイトの運営経験、クライアントへの営業経験などが重宝されやすい傾向にあります。

また、独学でWebディレクターの関連分野について学んでいる場合、それを志望動機で伝えない手はありません。転職先に熱意をアピールできるのはもちろん、面接での会話も広がりやすくなります。

その企業を選んだ理由を明確に伝える

志望動機では、転職先の企業を選んだ理由をはっきり伝えることを心がけましょう。「なぜその企業に転職したいのか」が伝わらない志望動機は説得力に欠けるため、良い評価も得られません。

明確な理由を考えるためには、綿密な企業研究を行ない、以下のような項目を正しく把握する必要があります。

・社風
・経営理念
・企業規模
・事業内容
・サービスの特徴
・顧客層
・今後のビジョン
・キャリアパス

これらを踏まえたうえで、その企業に対するあなたなりの想いを伝えるとよいでしょう。

自分が仕事で大切にしていること、こだわりを伝える

より説得力のある志望動機を作成するためには、転職先が掲げている企業理念やポリシーと自分のこだわりを一致させることも大切です。「自分が大切にしていること=転職先の企業が大切にしていること」を証明できれば、転職先から好印象を持ってもらえる可能性も高まります。

ただし、単に「私も○○を大切にしています」というだけでは説得力に欠けるため、具体的な理由を伝えたり、実際にあったエピソードを盛り込んだりするようにしましょう。

社会人として将来のビジョンを伝える

Webディレクターに転職する場合、スキルや経験だけではなく将来性も非常に重要です。当然ながら企業は「今後の活躍が期待できる人物」を採用したいと考えるため、こちらからも将来のビジョンを提示し、存分にアピールすべきです。

・企業に対してどのように貢献したいのか
・5年後や10年後、社会人としてどのようなことを実現したいのか
・今後のキャリアパスはどのように考えているか

このように採用後のイメージをしっかり見据えつつ、高い成長意欲があることを伝えましょう。

Webディレクターの志望動機の例文【経験者編】

Webディレクターの実務経験者の方の場合、志望動機で重点的にアピールすべきは以下の内容です。

・即戦力として役立つスキルや経験
・今までの具体的な実績や仕事での得意分野
・数ある他企業ではなく、その企業への転職を希望する理由

企業担当者に「あなたがスキルや経験を活かしながら、即戦力としてモチベーション高く活躍している姿」を鮮明にイメージさせる志望動機を目指しましょう。

【経験者向け】Webディレクターの志望動機の例文(1)

私は現在、Webマーケティング会社でWebディレクターとして働いており、美容関連から不動産、金融まで、幅広い業界のお客様を担当しています。
最も得意なのは「CVを獲得するコンテンツ」の制作で、担当顧客のCV率を20%以上アップさせた実績が多数あります。

しかし、自身の目標であるWebプロデューサーへのキャリアップのため、より大規模なサイトのディレクションを、経営的な視点を持って長期的に行なう経験がしたい、と考えておりました。そんな折に、貴社が運営するクリエイター向け総合情報サイト『〇〇』のWebディレクター求人を見つけ、今回応募しました。

企画立案、メンバーのアサイン、アクセス解析、効果検証といった基本業務はもちろん、貴社が推し進めている動画コンテンツの制作においても○年の経験があります。貴社の理念である「創造力を貢献力に」という言葉のとおり、即戦力として大いに貢献できると信じております。

【経験者向け】Webディレクターの志望動機の例文(2)

私は新卒で現在の会社に入社し、コーダー、Webデザイナーの経験を経て、4年前にWebディレクターの職務に就きました。ECサイトやコーポレートサイトを中心に、これまで15サイトの立ち上げ・運用を経験し、ほぼすべての案件で高評価を得てきました。

今後は、より社会的影響力の大きいWebメディアの構築を通じてスキルアップしたいと考えており、今回の貴社求人に応募しました。

Webディレクターとして、ときには50名以上(社外パートナーを含む)のメンバーを指揮しプロジェクトを成功に導いてきた実績があり、適材適所のメンバーアサインや、リソース・スケジュールの管理、効果検証後の軌道修正などには自信があります。
これまでに得た知識や経験、成功体験を活かし、貴社メディアの拡大・成長に大いに貢献させていただく所存です。また、貴社メディアの愛読者の一人として、読者視点での改善施策提案なども積極的に行なっていけたらと思っています。

Webディレクターの志望動機の例文【未経験者編】

 
Webディレクターは、未経験者でも転職できる可能性のある職種です。Webディレクター未経験者の場合、前職によって志望動機の書き方も大きく変わってきます。ただし、重点的にアピールすべきポイントは共通しているので、以下の項目は確実に押さえておきましょう。

・旺盛なチャレンジ精神
・学習意欲や仕事での向上心
・転職先で活かせるスキルやノウハウ

「未経験だけどWebディレクターとして働きたい!」という熱意がしっかり伝わるよう、説得力のある志望動機を作成しましょう。

【未経験者向け】Webディレクターの志望動機の例文(1)

私は営業事務として○年間、来客対応、備品管理や発注、資料作成といった庶務のほか、CMSを用いた自社サイトの更新業務を担当してきました。

サイト関連業務を通してWeb制作にも興味を持ち、夜間スクールで1年間、Webデザインのコースを受講しました。さらに、Webマーケティングの分野にも関心があり、独学でサイト解析やSEO、広告運用についても学んでいます。

そんな折に、貴社のWebディレクターのアシスタント求人を見つけ、ぜひ挑戦したいと思い応募しました。業界経験はありませんが、正確さ・迅速さが求められる事務の仕事で培ったマルチタスクの能力は、貴社業務においても役立つと考えています。

「クリエイティビティを供給し、提供することで、真に豊かな社会の実現を目指す」という貴社のキャッチフレーズのとおり、ひたむきに業務経験を積み、将来的には一人前のWebディレクターとして、会社の成長に大きく貢献する人材になりたいです。

【未経験者向け】Webディレクターの志望動機の例文(2)

私はこれまで○年間、保険会社の営業職として働いてきました。対面での営業が中心であった以前は、トップセールスの一人として活躍していましたが、近年ではWebコンテンツを用いた営業が主流になり、業界の状況も様変わりしました。Web上での集客・営業活動を行なうなかで、Webの底力や大きな可能性を日々痛感しております。

そんな折に、貴社の魅力的な制作実績や、理念「お客様のあらゆる悩みごと、困りごとを、Webを介して解決する」を拝見し感銘を受け、ぜひ貴社でWeb業界でのキャリアをスタートさせたい、と強く思い、今回応募しました。

業界、職種ともに未経験ですが、自慢のヒアリング力を活かしてお客様の潜在的な欲求や目標をくみ取り、常に期待値を上回る仕事ができるWebディレクターを目指したいと思っています。

Webディレクターの志望動機に悩んだら?

経験者・未経験者を問わず、志望動機はほぼ100%作成する必要があります。インターネットで検索すれば、志望動機の例文や書き方はすぐに調べられますが、それでも慣れないうちはスムーズに進まないかもしれません。もしWebディレクターの志望動機に悩んでいるなら、転職エージェントを利用するのも一考です。

クリエイターのための総合情報サイト「CREATIVE VILLAGE」を運営するクリーク・アンド・リバー社では、Webディレクターを含むクリエイティブな職種に特化した転職エージェントサービスを無料で提供しています。

Web制作業界の最新動向を知り尽くした専門のエージェントが、志望動機の書き方や面接のコツを伝授するなど、登録者一人ひとりを徹底フォローします。また、あなたの希望にマッチした求人情報を紹介したり、応募や雇用手続きをサポートしたりすることも可能です。

「志望動機の書き方がわからない」「限られた時間で何をアピールすべきか迷う」といった悩みを抱えているなら、ぜひ一度ご相談ください。

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まとめ

Webディレクターとして転職する際には、経験やスキル、熱意などをしっかりと伝えられるよう準備する必要があります。志望動機はこれらを伝える最重要要素の一つであるため、事前に書き方やアピールポイントを押さえることが大切です。

また、Webディレクターとして働いた経験の有無によって、効果的なアピール方法も異なります。自分のセールスポイントと転職先が知りたい情報を考えながら、熱意と説得力のある志望動機を作成しましょう。