「Ingress」を運営しており、9月にスマートフォンゲーム「Pokémon GO」の開発を発表したNianticは10月16日、ポケモンとその米国子会社であるThe Pokémon Company International(ポケモングループ)、米Google、任天堂から、シリーズAの資金調達を実施したことを発表した。

3社はNianticに対して、最大3000万ドルの投資を予定。初回投資は2000万ドル、マイルストーン達成後の追加投資は1000万ドルを予定しているという。Nianticは、今回の投資および戦略的パートナーシップを、Pokemon GOの開発、グローバルで成長するIngressコミュニティへの支援、プラットフォームの拡充、新ゲームの市場投入に活用する。

NianticのCEOであるジョン・ハンケ氏は「ポケモン、Google、そして任天堂は、Nianticを次のステージに押し上げてくれる素晴らしい投資家であり、戦略的なパートナーです。今回の資金は、Pokémon GOの開発、Ingressとグローバルで成長するそのコミュニティの発展と成長、そしてリアル・ワールド・ゲームプラットフォームの構築に活用する予定です」とコメント。

ポケモン代表取締役社長の石原恒和氏は「ポケモンのNianticへの戦略的投資により、世界が今までに見たことのないソーシャルモバイルエクスペリエンスを提供できるようになります。ポケモンは、コミュニティやイノベーションに対して同じスピリットを共有するNianticのような会社とのパートナーシップを強力に進めてまいります」。

Googleのコーポレートデベロップメント担当副社長であるドン・ハリソン氏は「Nianticは、位置情報技術、ダイナミックなストーリー展開、そして革新的なゲームデザインを組み合わせることで、大きな可能性を示しました。当社では、引き続きNianticを支援できることを嬉しく思います」と述べている。

Nianticは2011年にGoogleの社内スタートアップ「Niantic Labs」として設立。2015年8月にGoogleから独立した。

(2015年10月16日 CNET Japan)《井指啓吾(編集部)》