• アニメ監督
  • アニメ制作
  • 日本のアニメが世界から注目を集めています。実写とは別の魅力を持つアニメの世界に魅了され、アニメ監督を志している方もいるでしょう。しかし、具体的にどうすればアニメ監督になれるのか、どのような仕事をしているのかといった疑問を持たれている方も多いと思います。
    ここでは、アニメ監督になるための方法をはじめ、アニメ監督の仕事内容や、必要とされるスキルについて解説します。

    アニメ監督になるには?


    制作現場をまとめる、アニメ監督になるためには、制作に関する知識・スキルが重要です。加えて、制作を円滑に行うために、コミュニケーション能力などの対人スキルを身につける必要があります。

    アニメ監督を目指すステップは主に3つあります。

    • 1.大学や専門学校でアニメ制作を学ぶ
    • 2.アニメ制作の現場に就職する
    • 3.制作進行管理・演出からキャリアアップする

    次でこれら3つのステップをもとに、アニメ監督になる方法を詳しく紹介します。

    大学・専門学校でアニメ制作のノウハウを学ぶ

    アニメ監督になるためには、まず、アニメ制作のスキルを全体的に学ぶことが必要といえます。
    アニメ制作の現場では、画を描く力をはじめ、映像や編集技術など、美術や映像を中心とした、さまざまなスキルや知識が必要になります。これらスキルや知識の習得には、時間をかけて集中して学べる大学や専門学校が効果的です。特に、アニメ制作に関するノウハウを学ぶのであれば、美術大学やアニメーション専門学校などで学ぶのがおすすめです。

    いくつか大学・専門学校をご紹介します。「CREATIVE VILLAGE」に掲載されているアニメ業界のクリエイターインタビューも掲載しておりますので、ぜひ参考にしてください。

    日本大学芸術学部映画学科

    学科 映画学科
    コース 映像表現・理論、監督
    活躍している卒業生 片淵須直氏(『この世界の片隅に』『マイマイ新子と千年の魔法』他)、山本裕介(『御先祖参江』、『ヤマノススメ』、『しあわせソウのオコジョさん』他)
    公式HP http://www.art.nihon-u.ac.jp/education/department/cinema/

    日本映画大学

    学科 映画学科
    コース 演出コース
    活躍している卒業生 合田 経郎氏(『どーもくん』シリーズ、『こまねこ』シリーズ他)
    公式HP https://www.eiga.ac.jp/course/index.html

    アニメーターからキャリアアップしてアニメ監督を目指すのが一般的

    大学や専門学校を卒業しても、すぐにアニメ監督になれるわけではありません。まずは、アニメーターや制作進行管理、演出などの仕事をして経験を積んでいくことが大切です。

    アニメ監督になる道のりとしては、アニメ制作の経験を積みながらキャリアアップし、実績が増えれば監督として仕事を任される、といった流れが、アニメ監督になる一般的な流れになります。

    コンテストに応募する

    「CREATIVE VILLAGE」のインタビューにて『言の葉の庭』(2013)『君の名は。』(2016)などを監督する新海誠さんは以下のように述べています。

    「今のようなアニメ監督としての仕事に繋がったきっかけは、デジタル系のコンテストに応募したことでした」

    以下でいくつかコンテストの情報をご紹介します。アニメ監督を目指して、作品を自主制作している方はぜひ作品を応募してみてくださいね。

    CGアニメコンテスト

    概要 CGアニメの可能性を広げるために、エンターテイメント性の高い作品を中心に、純粋アート作品や異色作まで、あらゆるジャンルの作品を幅広く受け付ける。1988年に創設された日本国内で最も伝統あるコンテスト。
    輩出者 ロマのフ比嘉、新海誠、たつき、吉浦康裕など
    公式HP https://cganime.jp/EX/contest/contest_outline

    アニメ監督の仕事内容

    アニメーション監督仕事
    アニメ監督は、たくさんの仕事を担います。特に、絵コンテの制作や各関係者との打ち合わせ、レイアウトや原画のチェック、カッティング(編集)やアフレコの立ち合いなどは、アニメ監督にとって欠かせない仕事です。では、それぞれの仕事の内容について詳しく解説します。

    絵コンテの制作

    絵コンテは、監督がイメージする完成作品を具体的にスタッフに知らせるための設計図です。

    背景やキャラクターの動き方、効果音などの情報が盛り込まれています。

    セリフや秒数、カット割りなどの情報も記入されているので、制作スタッフはこの絵コンテをもとにアニメを制作します。ただし、作品によっては監督ではなく演出家が絵コンテを作成する場合もあります。

    各関係者との打ち合わせ

    アニメ監督は、さまざまな打ち合わせをこなさなければなりません。各関係者との打ち合わせには大きく分けて5つの種類があります。

    • 1.演出打ち
    • 2.作打ち
    • 3.美打ち
    • 4.色打ち
    • 5.撮打ち

    ひとつずつ説明していきましょう。

    1.演出打ち

    演出家などと連携し、作品の傾向や規制、仕上がりの尺などについて決めるための打ち合わせ。

    2.作打ち

    原画や作画の担当者との打ち合わせ。場面ごとのキャラクターの心情などを監督が説明することで、よりリアルな作画や動画ができあがるために必要。

    3.美打ち

    背景作業に必要となる情報を共有するための打ち合わせ。シーンごとの季節や天候、時間帯などを決定する。

    4.色打ち

    シーンにあった背景や色を決定するための打ち合わせ。

    5.撮打ち

    実際に撮影を進めるために撮影監督と行われる打ち合わせ。

    レイアウトや原画のチェック

    完成したレイアウトや原画が、絵コンテの指示通りに仕上がっているかをチェックする仕事です。指示に沿っていないものは修正指示を出し、レイアウトと原画を完成させます。この工程によって、監督がイメージする作品へより近づけることができます。

    カッティング(編集)やアフレコの立ち合い

    カッティングでは、編集スタッフと共にシーンごとの時間配分や全体的な流れなどを調整します。全体的な流れについても調整をして、動画の仕上げをする工程です。

    動画が完成したら、キャラクターの声を吹き込むアフレコ作業のステップとなります。アフレコ作業においては、監督は気になる点があれば指摘してイメージに近づけていく立ち位置です。

    その他のアニメ監督の仕事

    上記でご紹介した仕事のほかにも、監督は声優のオーディションに参加することがあります。監督がイメージするキャラクターに合う声優かどうかを知るために重要です。

    また、アニメが完成するとプロモーション活動を行う流れとなります。テレビなどの各媒体の取材対応や舞台挨拶など、アニメをより多くの人に見てもらうための活動です。このプロモーション活動も、場合によっては監督が出席する場合があります。

    アニメ監督に必要な能力・スキル


    アニメ監督には、さまざまな能力やスキルが求められます。ここでは大きく4つに分けて、必要となる能力やスキルについて詳しく紹介します。

    アニメ作成の流れ・知識

    アニメ監督は、アニメ制作における統括の役割を果たします。そのため、アニメ制作の流れや各工程における知識は必要不可欠です。

    すべてを把握できていてこそ、的確な指示を出すことができるからです。音楽や撮影などの知識も必要で、これらの知識の結集が作品に反映されることになります。

    『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』などの作品でアニメ監督として活躍されている田口智久さんも制作進行管理・演出としてキャリアを積まれています。

    コミュニケーション能力

    自分の頭の中にあるアニメの完成イメージ(映像・背景・声)を的確にスタッフへ伝えることが、アニメ監督の仕事です。

    イメージを的確に伝えるためには、日ごろから円滑なコミュニケーションを取るためにコミュニケーション能力が必要です。

    マネジメント能力

    アニメ監督は、完成に向けて制作のスケジュールを組み、多くのスタッフをマネジメントすることも仕事です。

    スケジュール通りに作業を進めるためにも、スタッフが効率的に働くことができる環境作りが必要になります。

    マネジメントしながらリーダーシップを発揮し、最高の作品を作るサポートをします。

    演出力・発想力

    映像だけでなく音楽や声優への演出能力も、アニメ監督には必須です。独自で優れた演出力があれば、多くの人から愛される作品を作ることができます。

    また、作品を唯一無二のものにするためには発想力も欠かせません。日々の生活のさまざまな場面や言葉などからヒントを得て魅力的な発想ができれば、優れた作品を作り出すことができます。監督の演出力や発想力は、作品の仕上がりに大きく影響する要因だといえます。

    アニメ監督の年収・収入

    『アニメーター実態調査2019』(一般社団法人日本アニメーター・演出協会)によると、アニメ監督の平均年収は約650万円です。

    ▲出典:『アニメーター実態調査2019』※クリックすると拡大表示されます

    アニメ業界は職種・就業年数によって収入差が大きいことが特徴
    よって、就業年数の浅い動画・第二原画の平均年収が特に低く、125万円~131万円です。

    アニメ監督は平均勤続年数が21年と業界内でキャリアを積んでいるクリエイターが担当します。加えて仕事量も多いため、その他の職種に比べると高い収入となっています。

    ただし、グッズなどの関連商品の権利収入を得られる状況であれば、収入が増える可能性も十分にあります。また、自分でアニメーションの制作会社を立ち上げて作品をヒットさせれば、より大きな収入を得ることも可能です。

    まとめ

    アニメ監督になるためには、アニメ制作に関する幅広いスキルや知識が必要になります。

    スキルや知識を身につけるためには、アニメーターや進行管理、演出などの仕事で経験を積みキャリアアップすることが大切です。アニメ制作の会社へ就職し、憧れのアニメ監督を目指したい方は「【無料】就業支援サービス」よりお問い合わせください。

    担当エージェントが一緒に皆さんのキャリアを考え、求人をご紹介いたします。