2019年7月29日に、多摩美術大学情報デザイン科と、サイバーエージェントによる初の産学連携プロジェクト。「次世代インターネットテレビの研究」について、永原ゼミ所属の大学3年生 17名の作品展示会をAbemaTowersにて行いました。全員の作品を展示するなかで、選抜された6作品のプレゼンテーションと、藤田社長による公開型講評会を実施しました。

講評会には50名想定のところ、クリエイター以外にもエンジニアやビジネス職など、総勢80名弱の社員が集まり、自由展覧タイムでは学生の柔軟な発想による作品に興味を示し、積極的に質問する姿なども見られました。

課題について

「次世代のインターネットテレビ」の企画からデザインまでを提案
・アウトプット形式:UI、広告、プロダクトなど自由
・制作期間:4月~7月の約3か月半

参加学生

多摩美術大学情報デザイン学科3年
永原ゼミの学生17名
http://www.tamabi.ac.jp/dept/id/faculty/08/index.htm
研究テーマ「次世代インターネットテレビの研究」

学生プレゼンと藤田社長の講評

関川さん「広告ポスターから番組に誘導するサービス」Spot TV

インターネットテレビの良さは「どこでも見ることができる」という点だと思い、広告ポスターと番組サービスを連携させて、出かけ先でその場でしか見れないインターネットテレビを考えました。
気になる広告ポスターに近づくと、スマホに通知が来て番組情報を受信し、視聴することができる仕組みです。

藤田社長講評:
「その場でしか見ることのできない映像を流している点がおもしろい。ライブイベントなどの盛り上げ施策として、どうしても流したい動画と企画コンテンツとセットとしてやるなど、実用性あるかもしれない」

壬生さん「HowTo動画の視聴体験を冊子として残すサービス」TWO WAY

動画と静止画両方の良さを併せ持ち、手元に冊子が残るサービスを考えました。
このサービスにはメイクや料理など5つのジャンルのHowTo動画があり、これらの公式動画と、イイネしたコメントやお気に入りコメントなど、Web上でクリッピングして自分だけの雑誌にカスタマイズし、それが実際に紙媒体で届くサービスです。

藤田社長講評:
「アウトプットを冊子で出すのは意外な盲点。個人個人に最適化されたものができるので、いいアイディアだと思いました。」

坂田さん「自室にアイドルがやってくるAR放送」AidoR

ARとインターネットテレビを掛け合わせて、自分の目の前にアイドルが現れるというサービスです。アイドル放送中に、自分の部屋でアイドルに来てほしい場所を選択するとARでアイドルが出てくるのがこのサービスの醍醐味です。

藤田社長講評:
「『会いに来てくれる』という一歩進んだ感があるコンセプトと言葉が良い。また日々生活している自分のデスクなどにアイドルがでてくるUIに可能性を感じました。」

早崎さん「アバターによるテレビを囲むお茶の間体験」CHANOMA

お茶の間の団欒をテーマに、視聴者同士のコミュニケーションを楽しめるテレビ。
LINEグループのようなものをつくって、スマホの中で「茶の間」を作り、番組を共有しながら会話を楽しむ、視聴者同士のコミュニケーションを促すサービスです。

藤田社長講評:
「個人視聴はなんとかしたいという長年のテーマ。聞きながら思ったのは、カラオケの視聴履歴など、オンタイムで見ている番組情報などをUIUX処理できれば可能性あるなと思いました。」

平山さん「治療のための医療テレビ」MTT

動画を見るだけで病気が治るテレビ。
視覚から神経を刺激し、スマホで薬を体にインストールするイメージで考えました。テレビなど娯楽分野が多いので、福祉医療の方面でテーマを考えました。HOWTOマンガ制作などアウトプットにも工夫しました。

藤田社長講評:
「価値を作るうえで、切り口と着眼点は素晴らしい。この先の治せる根拠があればもっとすばらしいなと思いました。」

【社長賞受賞】松島さん「視聴者の熱狂を放送スタジオと共有する双方向メディアとしてのテレビ」

新しい双方向メディアとして、テレビのプロトタイプを作成しました。
例えば音楽放送などで、視聴者の踊る動きがテレビの演出に反映されるプログラムを制作しています。Webカメラのついているテレビ画面の前に自分が立ち、音に合わせて踊るとその動きを反映して、映像の背景の動きが変わります。これにより視聴者の没入感が増すのではないかと考えました。
技術としてはGoogleがオープンソースで公開しているPoseNetという機械学習モデルを利用しました。Webカメラ付きの画面さえあればスマートフォンでも実現可能です。

藤田社長講評:
「映像の中で盛り上げを視聴者と共有する。盛り上がりをどうにか再現したいと日々思っていたので、これは新しい解決策ですごくいいなと思いました。AbemaTowors1階の公開スタジオで実現したらおもしろそう。」

藤田社長からの総評

「全体的に素晴らしかった。実用化させていくとなると正直まだまだ足りないが、アイディアの卵としてはクオリティ高かったと思います。社長として、ヒントになることは多かったです。」

当初は学生も緊張した様子でしたが、ときおり会場も笑いに包まれ、講評会は大盛況のうちに終えました。