彫刻の森美術館では、2018年12月1日(土)から2019年1月6日(日)までの期間限定で、屋外に展示されている彫刻38点にスポットを当てた参加型のライトアップイベント「箱根ナイトミュージアム」を開催します。
演出を手がけたのは“光のアーティスト”の高橋匡太さん。この美術館では冬の箱根の魅力を伝えるため、2017年からライトアップ展示を行っています。

来館者一人ひとりが作る、参加型アート

ライトアップが始まるのは、マジックアワーと呼ばれる日没直後の時間。箱根の山々を背景に、屋外に展示された彫刻に色とりどりに変化するライトが当てられます。筋肉の陰影など、昼とはまったく異なる表情を見せる彫刻は見ごたえ充分。高橋さんによると、今年は屋外を劇空間に見立てた演出を行っており、一般的な下からのライトアップに加え、スポットライトのように高い位置から照明を当てることで、彫刻を舞台に立つ役者のように見せているのだとか。また、ライトの色の変化は連動しており、ストーリー性が感じられる演出にもなっています。まるで、舞台のなかに迷い込んだかのような印象を感じるはずです。

この企画展が“参加型”と言われているのにも理由があります。その意味を知るためには少し高い位置から眺めるのがおすすめです。来館者一人ひとりが手にする提灯が彫刻のライトアップと連動して色を変化させ、その瞬間しか見ることができない夜景が眼下に広がります。アーティストの展示をただ見るだけではなく、自分自身もアート作品の一部になることで、その景色の捉え方もまた変わってくるのではないでしょうか。

人の明かりを演出する。高橋さんが目指すものとは

今回の演出を手掛ける高橋さんは、長年「光」を素材としたアート作品を多数発表しているアーティストです。サン=テグジュペリ著の『星の王子さま』に影響を受け、人の生活が感じられる明かりをアートとして表現する活動を続けてきました。なかでも、果実袋に笑顔を描き、LEDの光を入れて樹木に飾る《ひかりの実》という作品は、これまでに1万個以上の笑顔を全国で実らせ、人々の心に暖かな光を灯しています。箱根ナイトミュージアムでも、平和・知恵などの意味を持つオリーブの木に笑顔の実が光り輝いている様子をご覧いただけます。

高橋さんは、アートを見る人・つくる人という垣根を超えた作品をつくりたいという思いから、このような参加型の展示を多く手がけてきました。平和な日々を過ごしていると光があることが当然のように感じられるかもしれませんが、暗闇に光が灯ることは平和であることの象徴です。ここにくれば、日常の忙しさに追われて忘れがちになっている当たり前を再認識できるかもしれません。冬の箱根でしか見ることができない絶景に参加しに、ぜひ箱根に訪れてみてはいかがでしょうか。

イベント詳細

イベント名 箱根ナイトミュージアム
開催日 2018年12月1日(土)~2019年1月6日(日)
ライトアップ時間 16:45~18:00(室内展示場と緑陰広場は17:00閉館。入館は17:30まで)
ライトアップ場所 彫刻の森美術館 円形広場、本館エリア屋外展示場
提灯について ・貸出無料
・提灯の貸出時間は16:45~17:40
・本館ギャラリー1Fにて貸出します
主催 彫刻の森美術館(公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団)
協力 カラーキネティクス・ジャパン株式会社、株式会社スタイルテック、ブルーウェーブテクノロジーズ株式会社
作品 高橋匡太《Glow with Night Garden Project in Hakone》(2018年)

入館料

入館料
(ライトアップ体験も含む)
入館料
(ライトアップ体験も含む)
大人 1,600円 1,000円
高校・大学生 1,200円 700円
小・中学生 800円 500円
未就学児 無料

▼詳細はこちら
http://www.hakone-oam.or.jp/specials/2018/nightmuseum/

CREATIVE VILLAGE編集部