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ヒットの法則 Vol.4|完全匿名つぶやき&悩み相談アプリ『HONNE』(ホンネ)は、ユーザー目線で進化し続けるアプリ。ヒットの理由とこれからの展望をプロダクトディレクターが語る

ほかのSNSでは言えない愚痴も弱音も、ここなら誰にも気兼ねなくさらけ出せる。本当の自分をさらけ出せる心地良さで、じわじわ人気が高まり、65万DLを突破した『HONNE』(ホンネ)。完全匿名・登録不要だから、友達にも聞けない悩みも相談できるとユーザーに評判です。
最近では、毎日アプリを起動することで新しい発見を感じてもらえる機能を追加するなど、ユーザー目線で改善を続けています。プロダクトディレクターの立場でグロースハックを手がける株式会社ブレイブソフトの南保佳さんに、その狙いを聞いてみると――。

南保佳(みなみ・やすか)/ドリーム事業部 UXデザイナー
1989年生まれ。大阪府出身。大学で会計を学ぶも、4年時にクリエイティブに目覚め、カメラ専門学校とのダブルスクールを経て、卒業後は憧れのカメラマンに弟子入り。カメラアシスタントになるもバイク事故で負傷。転職してWebデザイナーとして制作会社、ITコンサルティング会社で約3年のキャリアを積む。コーディング、フロントエンド開発まで手がけるなか、スマホアプリへの興味が強まり、2016年ブレイブソフト入社。UXデザイナーの名刺を持ちつつ、自社事業を中心に企画・運用をメインにディレクターとしても活動中。

ほかのSNSとの差別化をどう図るか

――元々はデザイナーとして『HONNE』に携わっていたのが、いまではディレクションも手がけ、プロダクトディレクターとしてサービス企画を担当されていると聞きました。9月の最新アップデートも南さんが主導されたわけですが、どんな経緯からだったのでしょうか?

『HONNE』のリリースは2014年の夏からで、私がアサインされたのは今から2年くらい前。2度目の大きなアップデートからですね。最初はデザイナーとしてUXの企画を考えていくなかで、ディレクション業務が増えていったという感じです。開発が進むにつれて「もっとやりたい!」と、上流工程にくい込んでいったのですが、その姿を上司が見ていて、意欲を汲み取ってくれました。何でもやりたがる自分の性格と、“やったもん勝ち”というか、発言して行動した人を評価する会社の社風が合っていたのだと思います。

それに、「デザイナーなのに何でここまでやらなきゃいけないの?」と考えることは私にはないので、デザインだけやっているよりも今の方がずっと楽しい。デザインは確かに大事ですよ。でも、より深く、サービスの中身までしっかり考えられたら、もっと面白いじゃないですか(笑)。

――『HONNE』は、特に10代、20代の女性に人気ですが、狙っているのはまさにその層なのでしょうか?

いいえ。以前は女子中高生にフォーカスしていた時期もあったようですが、そもそもリリース時点からそう設定していたわけではありません。今は原点に戻って考えているといえば良いでしょうか。

――では、開発で意識しているターゲットとは?

実際に今使っていただいているユーザーの方です。別に年齢や性別で区別する必要はなくて、愚痴や恋愛相談、悩みごとの質問ができるアプリとしての機能をどうやって充実させるか。その点を第一に考えています。一言で言えば、「ほかのSNSとの差別化をどう図るか」ですね。たとえば匿名で投稿するだけなら、ほかのSNSでも裏アカウントをつくればできますが、投稿履歴はアカウントに紐づけされます。それが『HONNE』ではアカウントに紐づくことなく、投稿は1回ごとにアイコンも変わって、別のコメントとして表示されていきます。前に投稿した自分のコメントにも紐づかず、1回限りで終われること。それがユニークな点です。

友だちには言えないことがある

――批判されてしまうかも、などと心配することなく、その時に感じている嬉しいことや悲しいことを思いっきり吐き出せますね。ストレス発散にうってつけというか。

一期一会のやりとりで、相談する側も、話を聞く側も、先入観なしにコミュニケーションできます。双方向で情報を発信しあえますが、プライベートの友だちではなく、お互いに知らない人同士。今日話している人と、明日は話せないかもしれない。そこが面白さといえるでしょう。

――友だちや知り合いだと気をつかって言えないことって、確かにありますよね。

悩みごとなど、細かな経緯は知らない方がかえって良いアドバイスがもらえることも多いです。変に知っていると、感情に引きずられてしまうというか。うじうじしたり、無理した挙げ句に病んだやりとりになったりすることがなくて、心を軽くしやすいと思います。

――ただ、本音を投稿するわけですから、内容はどうしてもネガティブな方向に行きがちになります。

マイナスに働かないように常に意識しています。以前は本音を吐き出せることに重点を置いていましたが、これからは、できるだけ共感が集まりやすい空間として広げていきたいです。課金サービスでワードミュート機能をつけて、人がコメントできない、完全なひとりごとを投稿ができるようにもしましたが、理想をいえば、一期一会のやりとりのなかで批判されることなく、共感してもらえて、すっきりとストレスを解消してもらえるようにしたい。同じ悩みを抱えた人同士が、共通の話題で盛り上がれるような、そんな仕組みをつくっていきたいと考えています。恋愛や仕事の相談などカテゴリー別に目につきやすくするのも、ひとつの手ですね。SNSとして考えると、フォロワー数も気になるところ。投稿に共感してくれる人がたくさん「いいね!」を押してくれるのもそうですし、できるだけ早くレスポンスが返ってきて、手応えを感じてもらえるようにすることも大きなテーマです。

2,000件以上のユーザーアンケートを参考に

――実際に使ってみると、好奇心が刺激されるというか、人の心の中をのぞき見しているみたいで、見ているだけでも面白いですよね。

これまでは、本音を匿名でつぶやけて、コメントできる機能を強く推してきましたが、最近はもうひとつの楽しみ方として、見て楽しんでいただけることを強く意識しています。皆さんに毎日、日常的に使ってもらえるアプリにしたいですから。そのために、実際に自分もユーザーとして『HONNE』を毎日使って、恋愛相談とか、仕事が大変だという投稿をして反応を確かめたりしながら、ユーザー目線のアップデートを考えていきました。

――9月のアップデートで、新規のダウンロードユーザー向けにオリジナル背景をログインボーナスとして付与するなど、アプリを立ち上げることを楽しみにさせる仕掛けを施したのはそのためですね。この考え方の根幹となる“ユーザー目線”とはどのようなものでしょうか?

ほとんどの組織では、ユーザーアンケートを取っても、少ない意見のものは改善に取り入れられないことが多いのではないでしょうか。ですが私たちは、いただいた意見を実際に試して共感できるかを一つひとつ確かめていきながら、何をどう反映させていくかを決めていきました。

たとえば、煽りを誘発するようなデザインのエモーショナルアイコンが共感したい気持ちを阻害しているというご意見が寄せられた際も、自分たちの目で見て、確かにその要素があると判断できたので削除しました。少ない意見であっても、自分たちが共感できるものは対応したいですね。

――ユーザーの意見はどのようにして集めていったのでしょうか?

アプリ内のリンクでアンケートフォームに回答していただきました。今回のアップデートにあたっても、わずか数日で2,000件以上の協力があり、みなさんの声を参考にしました。ユーザーに愛していただけている実感があり、ありがたかったですね。App StoreやGoogle Playストアでも、レビューの星は少なくても、使い続けてくださっている方がたくさんいらっしゃいますし、期待にお応えして、どんどん良いアプリに育てていきたいと思っています。

――育てていく。つまり、これからも進化させていくわけですね。

本音のコミュニケーションで気持ちをすっきりさせられて、見るだけでも楽しい。悩み相談からはじまったアプリですが、重くとらえるのではなく、もっと気軽に親しんでもらえるようにしていきたい。そして長く使い続けていただきたい。そんなふうに考えています。

――ブレイブソフトは、そういった思いを実現していける環境とうかがっていますが、一体どのような会社なのでしょうか。クリエイターとして、どのように感じていますか?

エンジニア、デザイナー、ディレクターの役割分担はありますが、携われる枠は特に決まってなくて、意見の制限もありません。エンジニアも、デザイナーも、自分から仕事を取りに行って、やりたいことを実現しています。できることの幅がとにかく広くて、ほかの会社とはまったく違うと感じます。しかも、アプリを開発して、リリースしたら終わりではなく、提供するサービスの質を何より大切にしているので、やろうと思えばキリがない。デザインを仕上げて、ハイ終わり、という方が楽ですよ。果てしなく挑戦し続けなければならないので。でも、その分サービスを愛して、育てていく喜びはものすごく大きくて、「私はこういうことがやりたかったんだ」と気付かされました。自分のやりたい仕事を見つけて、積極的に関わっていきたい人ならぴったりの会社です。逆に、与えられることを待って仕事するタイプの人にはまったく合わないでしょうけど(笑)。

――『HONNE』のプロダクトディレクターを任せられている立場として、南さんのこれからの目標は?

550万DLを突破した会社の看板アプリ『bokete』(ボケて)に肩を並べるサービスに育てていきたいですね。人のダークな部分が見えるネガティブな要素がある『HONNE』は、明るく笑える大喜利アプリの『bokete』とは、真逆の立ち位置にありますが、不満や不安、悩みごとのない人はいませんし、口に出さないだけで誰しもが本音を持っていますから、まだまだ伸びる余地があるはずです。そのために魅力を磨いて、もっと光らせて、性別・年齢を問わずより多くの人に毎日の習慣として使ってもらえるようにしていきたいですね。ゆくゆくは『HONNE』の事業部を立ち上げたいと思っていて、社内で宣言もしています。

――楽しみですね。お世辞や社交辞令ではなく本音で、これからもより多くの人をすっきりさせてくれるサービスになることを期待しています。

インタビュー・テキスト:吉牟田 祐司(文章舎)/撮影:SYN.product/編集:CREATIVE VILLAGE編集部

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– 知り合いには聞かれたくないけど、誰かに聞いてほしい –

HONNE(ホンネ)は、匿名で本音を投稿できるアプリです。

例えば、こんなこと思ったことありませんか?

Facebook・Twitter・LINEなどのSNSでは仲が良い友達も、昔の知り合いも、
最近初めて会った取引先の人もいて、本当に書きたいことが書けなくなった。

弱音を書いて周りに無駄に心配かけたくないし、そんな人だなんて思われたくない。

そんなときは、HONNEの出番。

匿名だからバレずに安心して素直な気持ちがつぶやけてスッキリ!
愚痴も弱音も投稿できるから、心のモヤモヤ解消!!
リアルな友達に聞けない悩みもHONNEなら匿名で相談できる!!!

他の人の本音も見られるから、みんなの気持ちも知れて
自分だけじゃないって安心したり、共感し合うことも…
もちろんコメントも匿名だから気軽に話せて、
誰かは分からないけどいろんな人と繋がれる…

SNSに疲れたら、覗いてみてください。

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