60,000人を超えるクリエイターと1,000社以上のパートナー・プロダクションからなる国内最大級のクリエイター・エージェンシー、クリーク・アンド・リバー社。Web・映像・ゲーム・広告業界など、あらゆるクリエイティブ領域のニーズに対応するために、クリエイティブワークの受発注がオンラインで完結する新サービス『Creators Ship(クリエイターズシップ)』を、8月28日からスタートします。

仕事を発注する側は、質の高い制作物をプロクリエイターに依頼することができ、受注する側は、自分の得意スキルや経験に合わせて仕事を請けられる新しいクラウドソーシングサービス『クリエイターズシップ』。担当である平山穰一郎さんと村山実さんに、他社にない強みやサービスの内容についてお話をうかがいました。

 

■ 『クリエイターズシップ』をリリースした背景について

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クリーク・アンド・リバー社(以下C&R社)には、1990年の創業から現在に至るまで、3,000社を超えるクライアント様より、多くの依頼が寄せられ続けています。
その中には、例えばWebページのデザインだけの仕事や、取材やライティングといった単発の依頼、小規模な案件もたくさんあります。そこにエージェントが介入すると、工数が増えてしまうだけでなく、金額面で少し割高になってしまい、せっかく案件をいただいても契約に至らなかったケースが、これまでに多数ありました。

一方C&R社に登録されているクリエイターは、Webや映像、ゲームや広告といった多岐にわたる業界で活躍されていますが、ここ数年フリーランスの割合が高まっている傾向にあります。これまでは、正社員や契約社員といった働き方を中心とした提案ができたのですが、契約形態が多様化してきました。例えば「週3日で働きたい」「何時までには退社したい」「在宅で働きたい」「1~2ヶ月の間で単発の案件を対応したい」といった、働き方を自由に選びたいクリエイターが増えてきている中で、そういった方々全員にお仕事の紹介ができているかというと、そうではないのが実状です。

クライアントとしては、仕事はたくさんあるので本来であれば週5日のフルタイムで働いてほしい。その一方で、ワークスタイルを考えるクリエイターは、時間的にも融通の効きやすい単発案件のお仕事を探している。その結果、仕事を紹介するクライアント側と、受注するクリエイター側との間で生じてくるすれ違いが多く見受けられるようになりました。

そこで、両者それぞれが持つ課題を整理した上で、クライアントとクリエイターを結びつける為にはどうしたらよいか。エージェンシーとしてC&R社が実現できる方法を模索してく中で、例え小規模、少額の案件でも、「お互いが仕事を通して繋がってほしい。」と考えました。その思いから、あらゆるクリエイティブな仕事や人が集まることができる、港の様な場所『クリエイターズシップ』というクラウドソーシングサービスを開始しました。

クライアントとクリエイターで仕事の受発注が自由にできる仕組みになっています。
これまでに無い新たな場所をC&R社が提供することによって、それまで仕事として成立しなかった案件が形となっていってほしいですね。

 

■ 他社には無い、C&R社の強みを活かしたクラウドソーシングサービス

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クリエイターズシップの強みとして、クライアントから仕事を受ける登録者が、素人ではなくプロのクリエイターであるということが一番に挙げられます。各業界に特化したスキルや経験がある分、仕事のクオリティも高い。

また、クリエイターの質も高ければ当然、仕事を依頼するクライアントも意識の高い企業になります。これまでC&R社と取引実績がある信頼のおけるクライアントだからこそ、発注概要に対しての費用感をある程度理解され、どんな風に発注すればよいかを理解されている方が多いのが特徴的です。

クリエイターズシップでは、発注リテラシーの高いクライアントとプロのクリエイターを結びつけることが大前提にあるため、発注価格での競争というより、高いクオリティに見合った制作物や価格で受発注ができるよう細心の注意をはらいながら、サービスを進めていく予定です。

在宅ワーカーやフリーランスのクリエイターは、別のクラウドソーシングサービスを既に利用していると思うのですが、クリエイターズシップでは、単発的な案件から長期的な案件まで、幅広い業界から選べる案件を数多く設けています。
例えば、週3日の仕事をしながら、残りの2日はクリエイターズシップを通して働くといった形で、いま抱えられている仕事と並行して活用することで、仕事の幅も広がりスキル面も報酬面でもプラスになると思います。

またクリエイターズシップの中に『エージェントサービス』というクライアント側へのサービスを別途設けています。発注や受注においての相場観など何か疑問点があれば、業界ごとのエージェントをアサインし、担当エージェントが相談内容をしっかりとヒアリングします。
これは通常のエージェントサービスと変わりませんが、業界ごとに熟知したエージェントが迅速に対応をする、これは他社には無いC&R社の強みのひとつです。よりよい案件を受注するクリエイターのためにも、クライアントのためにも、いざという時にはエージェントが介入し、お互いがいい関係になるようにサポートします。

 

■ 『クリエイターズシップ』のサービス内容について

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登録したクリエイターは、マイページに仕事の履歴や自分の作品、ポートフォリオを追加する事ができます。これまでの実績は、会員登録をしていない方が閲覧できるようにも設定できますが、仕事の受発注の際にはまずは会員登録が必要になります。

サービスの流れとしては、まず発注側であるクライアントが案件を登録します。プロジェクト形式やコンペ形式など、発注形式の種類がいくつかあるのですが、それをクリエイターが閲覧して応募します。
コンペ形式だと、その中からクライアントが気に入ったものを選び、選定された段階で仕事が成約となります。プロジェクト形式だと、仕事をはじめる前の段階でクライアントが指名したクリエイターと契約しますが、こちらは大型の案件に多いケースです。

金額交渉の末に契約を交し、クリエイターは完成したものを納品します。そしてクライアントの検収が終われば、そこで仕事は終了になります。その前の段階であれば、修正や変更が可能ですが、検収後の仕様変更については、一切応じないというルールを徹底しています。

クリエイターの方は立場が弱いケースが多いので、修正ができる期間をある程度絞ることでクリエイターを保護していく形でサービスを作りあげていきます。

またクリエイター側からすると、報酬はできるだけ早く受け取りたいと思うので、支払いのタイミングを15日締めの末払いと、末締めの翌15日払いと、月に2回設けています。報酬については基本的にはクライアントが案件を発注する際、前払いを実施しており、C&R社が前もってクライアントから預かっているので、クリエイターは安心して仕事を受けることができます。

また、クライアントから見積もりの提案が来る場合は、「自分ならこの金額で対応ができる」という金額をクリエイターが提示することも可能です。

このような仕組みを通して、クライアント側は発注リテラシーが上がり、クリエイター側もモチベーションが上がる。双方ともに金銭的にも経験値も向上することで、両者が気持ちよく仕事をできる場所になって欲しいと願っています。

 

■ クリエイターとクライアントが共に成長できる場所

img04仕事をさがすC&R社としては、あくまで場所を提供している立場なので、まずは当事者同士でやりとりをしていただき、クライアントは発注内容や単価を設定し、クリエイターは見合った金額で仕事を受注する事ができます。その中でエージェントが関与できるのは、「こういった案件であれば相場はこのくらいですよ」とか、「こういう内容ならクリエイターさんにお任せできます」といったアドバイスです。それを両者に伝え続けていかないと、発注リテラシーだけでなく受注リテラシーも向上しません。

欧米と比較しても、日本は発注リテラシーがそれほど高くないのが現状です。そこを改善していくのが、場所を提供しているC&R社の課題でもあります。

クライアント側が抱えている問題のひとつとしては、案件に対して発注するネットワークをもっていないことが挙げられます。その結果、クリエイターが必要になった時、どこの誰に相談すればいいのか分からない。そこでC&R社に相談がくるといったケースが、これまでたくさん見受けられました。

img05 仕事を依頼する仕事を依頼したい時にクリエイターが集まっているという場所があることは、クライアントにとっては魅力的であり、またプロのクリエイターが仕事を受けることが前提にあるので、クライアントには、どんどん発注していただきたいですね。その中で気に入ったクリエイターがいれば、その後もずっと長いお付き合いすることができるなど、自分のネットワークを拡げることもできます。

クリエイター側としては、本業以外に副業として『クリエイターズシップ』を利用する事で、新しい働き方と時間の使い方ができるので、プラスアルファの実績や経験を積んで、収入面もプラスになることで安心して仕事に打ち込むことができます。

「こういう仕事がしたい」「将来こういった職場で働きたい」と考えている経験の浅い方や、仕事の幅を広げていきたい方でも、小さな案件にたくさん対応してクリエイターが経験を重ねて育っていける場にもなってほしいですね。ですから、『クリエイターズシップ』で仕事をして経験を重ねることで、ポートフォリオにも実績をどんどん追加していってほしい。自分の経験値をあげる場所としても活用していただきたいです。

クリエイターズシップを通して、これまで出会えなかったクライアントとクリエイターがマッチングすることで、クリエイティブな仕事がどんどん形になっていく。そんな”活性の場”にしたいと思います。

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