クリエイティブ業界の注目情報や求人情報などを発信する、クリエイターのための総合情報サイトです。
eyecatch

テレビ業界セミナーレポート「企画書講座入門編~企画を通すために“必要なこと”~」

2015年7月26日(日)に大阪支社にて、クリーク・アンド・リバー社の社員として各テレビ局で活躍している若手映像専門職の方たちに向け、ディレクターへのステップアップに不可欠な「企画書制作」に焦点を当てた講座を開催しました。

「企画書って何を書けばいいの?」
「企画書を提出してからテレビ番組で放送されるまでの流れって?」
「テレビ番組の企画書制作ならではのポイントは?」
「採用される企画書とは?」

など、入門編として実際の企画書とそれを基に制作されテレビ番組で放映されたVTRとを見比べながらポイントをつかんでいきました。

 

■ 講師紹介

prof吉田 陽(よしだ あきら)
2006年クリーク・アンド・リバー社入社。
新卒時から讀賣テレビ報道局に出向し、「かんさい情報ネットten.」の担当ディレクターとして活躍。その他報道特番やドキュメント番組を手掛ける。
2014年より1年間エージェント業務を経験し、8月よりディレクターとして現場へ復帰。

 

■ 講座内容

◇企画書作成における基本ポイント
◇テレビ番組の企画書ならではの構成方法
◇企画書提案からテレビで放映されるまでの流れ
◇企画書を持ち寄っての座談会

その企画に『面白さ』と『実現性』はあるのか?
テレビ番組の企画書に必要な両輪は『面白さ』と『実現性』です。
この2点を両立した企画であり、そしてそれが企画書を読んだ人にきちんと伝わらなければなりません。では「伝わる」企画書とはどういうものでしょうか。

「読みたい!」と思えるような企画書を
「伝わる」ためにはまず「読みたい」と思ってもらわなければなりません。ただ文字を打ち込んだだけの企画書よりも、写真や文字デザインなどを使っている企画書の方が目につきますし、読み込んでもらえます。せっかくアイディアが秀逸なのに企画書の書き方のせいで目に留まらず損をしてしまっている人もいるのではないでしょうか。
企画はもちろん面白い、企画書を読んでも面白い、それが「採用される企画書」です。

アピールポイントを明確に!
どんなに良い企画書を作っても、最終的に重要視されるのは企画の内容です。企画書を提出した時、あなたはプロデューサーやディレクターからの「なんでこの企画?」という質問に答えられるでしょうか?
その企画書の中に「今」があるのか?「へぇ~」があるのか?という視点でもう一度企画書を見返します。自分が驚いたポイントはどこなのか?それを企画書の中でアピールすると共に、自分の言葉でも説明できるようにしましょう。

企画書の内容がVTRにどう変わるのか?
企画書提案からそれがテレビ番組で放映されるまでのフローと、企画書の内容がVTRにどう活かされているのか、実際の企画書とVTRを見比べながら検証しました。ここでは実際にVTRを作ったスタッフから、企画書が通ってからの仕込み→取材→編集と作業が進む中で何を感じたか話していただきました。
特に印象的だったのが「取材する中で取材先への思い入れなどが生まれ、最初の構成からかなり違った方向に原稿が変わっていったが、編集をしながら先輩やエディターの意見をもらって修正していくうちに最初のシンプルな構成に戻っていった」…というお話です。改めて、取材・ロケ前に構成を練っておくことの大切さを再認識しました。
img01

構成では起承転結を意識しよう
企画書→構成→原稿とVTRを作っていく場合、構成段階で「起」「承」「転」「結」ができていると、視聴者にとっても見ていてわかりやすいVTRになります。
この日参加したスタッフが実際に企画書制作から関わった「高齢者への薬の過処方問題」を検証するVTRについて、実際に放映されたテレビ番組を視聴しながら、その構造を分解してみました。
——————————————————————————
「起」→過処方で体調不良を訴える患者で問題提起
「承」→薬の処方をめぐる様々な問題の現状整理
「転」→現状を変えるため薬剤師達が取り組んでいる活動
「結」→国の新たな方針・更に先を見据えた薬局の取り組み
——————————————————————————
このようにそれぞれのブロックの繋がりが非常に分かりやすく、難しい題材にも関わらず見やすい映像になっていました。

ディレクター直伝!ポストイットを使った構成方法
テレビ番組の構成を考える上で現役のディレクターの多くが愛用しているのが「ポストイット」です。
ポストイットに、取材した内容や手に入れた素材などトピックを書いていき、ノートに貼りながら構成を組み立てていきます。
ブロックとしての整理がしやすく、またポストイットを貼り替えることで構成を組み替える作業が簡単にできるので、企画書制作や構成の際にぜひ取り入れてみてください!
img02

今回のテレビ番組企画書講座のポイントまとめ
★企画書で重要なのは『面白さ』と『実現性』!
★写真や文字デザインを使って「読みたい!」と思える企画書を作ろう!
★「なんでこの企画?」の質問に答えられる?
→「今」があるのか?「へぇ~」があるのか?
自分が驚いたポイントをちゃんとアピールできているかがカギ!
★テレビ番組の企画書構成は起承転結を意識して!
★ポストイットを貼り替えながらベストな構成を探ろう!

 

■ 参加者の声

番組の中で仕事をしているとじっくりと企画について誰かと相談しながら考えることはありませんでしたが、今回のような講習会があると改めて整理できて非常に勉強になると感じました。
僕自身は、自分が作ったVTRを題材にしていただけたので、人から見るとどう見えたのか、感想や意見が聞けたことで次へのモチベーションに繋がりました。

前回の企画書講座には出席できなかったため今回が初めての参加でした。
前々から仕事をしている中で何気なく使っていたポストイットの意味を教わってから、仕事中にそれを覗き見ることで次に何が必要か、どんな動きを取るべきか、考える機会が増えてきたように思います。ありがとうございました。

「こんな企画をやりたい!」と思ってから、最初に取る動きが何か知ることができた。
ポストイットの活用法や起承転結で企画を構成していくことといった企画書作成全般についてはもちろん、他ADさんの初企画がOAされたことや、OAまでの苦労話、その原稿や企画内容、タイトルに至るまで多くのことが刺激になった講座だった。
新聞をチェックする、社会問題に関心を持つ、積極的に情報を集める、他人が興味を持つような企画について語ることができる、など私には全くできていないことを、同じADの立場の人がやっていることに驚いたと同時に、このままではダメだと危機感を持った。

企画書の作り方の基本となる骨組みから、組み立てた後の肉付けの仕方まで非常に分かりやすかったです。企画書、構成案、原稿、実際にOAされたVTRと実例を元に教えていただけたので自分もすぐに実行してみようと思えました。私が迷っていた点も細かく答えていただき、より意欲が湧きました。次回もネタを集めた上でぜひ参加したいです。

お互いに意見を言い合いながら、全員参加型で進んだ企画書講座となりました。録画されたテレビ番組と企画書の両方を見ながら進めていったため、理解しやすい内容になったかと思います。また、普段は見えない現場のディレクターの頭の中を覗く貴重な体験もでき、非常に有意義な時間になりました。
今後もテレビ業界で働く方のために様々なイベントを企画していきます。次回のご参加もお待ちしております!

 

関西・東海のテレビ番組制作の求人はこちら

 

お問い合わせ

関西/テレビ業界セミナーに関してのお問い合わせ
クリーク・アンド・リバー社 大阪支社
〒542-0081
大阪市中央区南船場3丁目5番8号
オーク心斎橋ビル(旧:日本生命心斎橋ビル) 8F
電話:0800-888-5645
メールアドレス:cr_osaka1@hq.cri.co.jp

関連記事