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遊技機演出の傾向(1)【コラム】

前回はグラフィックの変遷として、まずはグラフィックを表現するハード面の歴史についてお話しをさせて頂きました。今回はグラフィックの表現の仕方(演出)の傾向、そして現在に至るまでのトレンドについて2回に分けてお話しさせて頂ければと思います。

■ 初めてのグラフィック

グラフィックの始まりは、前回お話しさせて頂いた初のカラー液晶モニターを搭載した平和社製「麻雀物語」からになります。その時の表現は「飾り図柄」や「大当たり画面」「大当たり後の画面」と、今で言うリーチアクションや予告アクションなどは一切搭載しておりませんでした。ただ、図柄が回って、図柄が揃う、そして可愛いお姉ちゃんが「ロン」「おめでとう」と、言うぐらいの内容だったと覚えております。

見た目も今のようにクリアな感じではないちょっと荒目な2D映像となっており、動きもぎこちない印象がありましたね。

この時代の液晶は予告演出やリーチ演出というよりも脱衣麻雀ではありませんがキャラクターの女の子が水着になったり(豊丸:ピカイチ天国)と、お色気路線に走っていた気がします。

■ 初のカラー液晶モニター搭載機 パチンコのエンターテイメント性の向上

そして、その流れから2年後の1991年にパチンコ機で初のカラー液晶モニターが搭載された「麻雀物語」が平和社から販売されました。業界初のフルカラー液晶デジタル(3インチ液晶)を採用し、飾り図柄の他、キャラクターを液晶表示器で初めて表現した機械といえ、その後のパチンコ業界に大きな革命をもたらした機種といえるでしょう。本機は大当たり終了後の保留玉連荘に加え、液晶上でのキャラクターによるお色気要素が遊技者を虜にし、販売台数は30万台超えの大ヒットを記録しました。その後の平和は「ダービー物語」「プリンセス物語」「トランプ物語」「雀姫物語」「トランプ物語」「綱取物語」「弾丸物語」等と続くのですが、いつの間にか物語シリーズといえば海物語に…。

■ 表現方法の変化

では、今で言う予告演出やリーチ演出など、いつ頃から登場し始めたのか!? スーパーリーチ的な演出は液晶よりもセグ機(京楽産業:ニュートランプカード)で登場していましたが予告に関しては液晶搭載機が初搭載しました。…ですが残念な事に液晶表示内で表現していたのではなく、液晶上部のパラメーター表示器「運の強さメーター」で表現されていました。まぁこれが予告の起源とされてますけどね。

液晶面で何かを表現し始めた時、リーチアクションは図柄がコマ送りになるものが大半で、キャラクターなどが当たり図柄を呼びよせるようになったのは少し先の話しになります。予告アクションに関しても右図柄がスベるなど、一部のアクションが主体となっておりました。

■ キャラクターによる大当たり示唆

未だ予告系に演出としての動きは少なかった時、リーチ演出にキャラクターを用いた演出を搭載した画期的な機械が登場しました。それが1994年に平和から登場した「CR黄門ちゃま2」になります。この機械のリーチ演出はキャラクターの弥七や八兵衛が大当たり図柄を揃える、という今までにない魅せ方で人気を博しました。この機種以降、どの機種でもキャラクターなどによる大当たりを搭載した液晶機が一般化されていくことになります。

■ 最強予告登場

予告面は色々な機械で出てきましたが、遊技者をもっとも刺激した液晶内の予告と言えば、三洋のギンギラパラダイスで登場した「魚群」予告かと思います。リーチ面もキャラクターのマリンちゃんが大当たり図柄を呼び寄せる演出で表現されるなど、液晶演出の魅せ方の重要性は高まってきた時かと思います。

これがきっかけでリーチ後に激アツ予告を出現させる演出が今現在までも引き継がれているのは言うまでもありません。

さて、ここで今現在でも定番とされている予告演出やリーチ演出はありますが、それらはいつ頃から登場し始めてきたかをご紹介しましょう。

■ 未だ主軸の予告「ステップアップ予告」

現在でも主軸として活躍しているこの予告、一体いつ頃登場したのか…世間一般的には大一商会の「CR天才バカボン」と言われていますが、実はその前に同社から登場した「CRギャンブラー愛」が元祖となります。CR天才バカボンで、このステップアップ予告が周知され、メジャーになったともいわれております。

この辺りからリーチ前の予告によるキャラクターの動きや展開が大当たり期待度に繋がるようになり、遊技者の目を引くことになりました。

映像面は未だ2D主体の映像となっており、麻雀物語が出たころに比べれば、液晶サイズもあがり、映像面もクリアになってきた印象はあります。今では当たり前の3DCGなど、映像面に目が向かうのはこれからとなります。

今回はこの辺で、次回は現在でも定番とされている予告演出やリーチ演出、そして現在のトレンド演出や映像面の変遷を踏まえたところをお話しできればと思います。

遊技機演出の傾向(2)【コラム】

profile

長谷川 豊(はせがわ ゆたか)

株式会社遊技産業研究所
新機種情報室 室長  長谷川 豊

2003年に㈱遊技産業研究所に入社。遊技機の新機種情報収集及び分析、遊技機の開発コンサルタント業務などを中心に業界に携わる。パチンコ、パチスロ歴は23年。
今月より3号にあたり、当コラムに執筆させて頂く事になりました㈱遊技産業研究所の長谷川と申します。宜しくお願い致します。

弊社は主に遊技機メーカー様のパチンコ機、パチスロ機の展示発表会、ショールームでの内覧会などに出向き、マーケティング活動を行い、毎週レポートを作成している言わばパチンコ、パチスロ新機種のエキスパート集団みたいのモノです。なので、新機能や現市場にないスペック、システムなどが出れば、逸早く分析を行っている会社であり、それらが私の仕事になります。

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