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株式会社バスキュール アートディレクター  春日 恵さん

Webサイトのプロモーションにとどまらず、TV放送やソーシャルメディアなどと連動した、インタラクティブコンテンツを続々と世に送り出している、株式会社バスキュール。アートディレクターの春日さんは、フジテレビ「にっぽんのミンイ」にアートディレクターとして参加し、またユニリーバ・AXEのWebプロモーションなどを手がけている。広告グラフィック出身の春日さんが、Webやテレビなどでの動画制作でこだわっていることをお聞きし、グラフィックや広告業界で活躍しているクリエイターへのメッセージもいただきました。

 

■ バスキュールに入社する前は?

イメージ出身大学は東京学芸大学。小学校の図工の先生になるコースを専攻していました。1・2年は美術・技術の幅広い科目を学ぶのですが、そこでグラフィックデザインも受講。ちょうどMacが学校に入ったころで、ものすごく面白かったんです。大学を卒業後、もっとしっかりグラフィックデザインを勉強しようと思ってイギリスへ留学。ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの大学院で勉強して帰国しました。

最初に入ったのはグラフィックデザインもする印刷会社。「印刷を知らないデザイナーはデザイナーではない」という会社の考えのもと、デザイナーとして入社したのに印刷工場で生産管理や現場への指示書を作る仕事をしていました。その後広告グラフィックの制作会社に入って、マス広告のグラフィックを経験しました。このとき一緒に仕事をした現PARTYの伊藤直樹さんの紹介でバスキュールに入社。以後、AXEをはじめとした多様なコンテンツに携わっています。

僕の経歴は、印刷といういわばアナログの世界から、グラフィック、そしてデジタルへと移行しています。振り返ると全てが貴重な経験。印刷も紙媒体もデジタルも経験しているクリエイターとして、どんなメディアやデバイスにも対応していきたいと思っています。

 

■ 春日さんが最近手がけた作品は?

イメージ2012年の10月15日からスタートした深夜帯番組「にっぽんのミンイ(フジテレビ)」に、アートディレクターとして参加しています。1日の終わりに、その日に起きたニュースや話題に対する「気持ち」を問いかけ、スマートフォン・PCから寄せられた視聴者の「ミンイ」を瞬時に集計。生放送で発表する斬新な企画です。実は番組制作がスタートしてから、第1回目の放送までのスケジュールがかなりタイトで、限られた時間の中でどのように進めたら最短でクオリティの高いものに到達できるかを考えて進めなければなりませんでした。フジテレビさんにCG映像を作ってもらう事になっていて、通常はCG映像の監督と打ち合わせをしながら映像を作っていくのですが、「にっぽんのミンイ」はその時間的余裕がない。ですから僕が全カットのコンテを手描き作成し、それをディレクターの塩田と尺を調整しながらムービーを編集。その後プレゼン用に合成で作った縦長のラフを調整して2分50秒(番組の正確な尺)のデモムービーを作成し、「全てをこのデモムービーに合わせて作ってください」と、かなり詳細な完成イメージを共有することで制作時間を短縮するように進めました。

当社からは同番組にクリエイティブディレクターの朴、ディレクターの塩田、裏側のシステムを作っているイースさんとの連携のため、テクニカルディレクターの北島、スマホのディベロッパーとして会津、マルティンが参加しています。

イメージそのほかでは、入社してから一貫して携わっている、ユニリーバ・AXEの仕事があります。いちばん新しいところでは、「AXE DRY HOT ANGLE」のアートディレクションを担当しました。サイト上で女性が胸の谷間やスカートの奥が見えそうなポーズを取っていて、ユーザーは任意アングルからその動きを視聴。ユーザーの顔の動きがモニタリングされていて、ムービーが終わると顔を何ピクセル移動したかによって運動量や発汗指数を計算して表示する仕組み。「汗かく前に止めちゃおう!」という、デオドラントスプレーのローンチプロモーションです。

 

■ 春日さんのクリエイティブへの姿勢・こだわりは?

僕はアートディレクターなので、「あの企画は面白くない」という言葉より「あのデザインはダサいよね」といわれることがショックです。こんなことをいうと会社に怒られるかもしれませんが(笑)。ですからコンテンツの全ての絵・デザインにこだわります。

イメージ一方で、いま携わっているコンテンツは、学生時代や広告の制作会社に勤務していた当時にやっていたグラフィックとは大きく変わっています。常に新しいモノ・コトにチャレンジするバスキュールで、例えばテレビとスマホが連動するダブルスクリーンに携わり、テレビ画面もスマホの画面もディレクションする。先人の知恵を借りられないというか、お手本が全く無い。ですからデザインのクオリティにこだわりながら、その絵でいいのかの検証も重要。こういう動画を創ったら視聴者はどう感じるのか、常に考えながら作っています。そしてコンセプトを綿密に立てて、視聴者の反応をきっちり予測した上で、「だからこのデザイン・クリエイティブが良い」と判断しています。

前述したようにバスキュールでは、どんどん新しいチャレンジが生まれます。僕はどんな新しいモノが来ても、会社やクライアントから頼りにされる存在でいたい。ですからその準備を常に心がけ、どんな表現でもデバイスでも対応できるようにアンテナを張るようにしています。

 

■ バスキュールで活躍するために必要な資質とは・・・

バスキュールがフィールドにしているインタラクティブな世界は、グラフィックや従来の広告と比べて、できることが圧倒的に多いと思います。広告業界でクリエイティブに携わっている人で、「もっと新しいこと・人を楽しませることがしたい」と感じている人はどんどん、こちらの世界に来て、活躍してほしいと思っています。自身の経験から、広告業界のクリエイティブに対する意識の高さは凄いと感じています。インタラクティブな世界でも、どんどん新しいモノを生み出せるはずです。コミュニケーション量が膨大なので、ユーザー・視聴者に対する洞察力が、これまで以上に必要になってくると思います。一緒に世の中を動かすクリエイティブを創っていきましょう!


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バスキュール

私たちバスキュールは、世界中の人々に喜んでもらえるインタラクティブコンテンツ を生み出すことを目標に、2000年に設立された企画制作会社です。
「従来」や「常識」といった枠を飛び越え、高度なコミュニケーションデザインを提 供することと、その制作活動を通じて、新しい仕事や会社のカタチも探っています。
近年のチャレンジはテレビとスマートフォン、ソーシャルをつなぐソーシャル視聴、 ダブルスクリーンの可能性の開拓。テレビ局や関係ソーシャルメディアサービスの 方々も巻込み新しいインタラクティブコンテンツのあり方を切り拓いています。私達とともに切磋琢磨していただける方からのご応募を心よりお待ちしております。

バスキュールコーポレートサイト
http://www.bascule.co.jp/

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春日 恵(かすが・めぐむ)

株式会社バスキュール アートディレクター
出身大学は東京学芸大学。大学を卒業後イギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アートの大学院へ留学。帰国後、印刷会社、広告グラフィック制作会社を経て、2007年バスキュールに入社。AXEをはじめとする様々なプロジェクトで、グラフィックや映像、デジタルメディアまで、幅広くアートディレクションに携わる。

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