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できるクリエイターになるための経営戦略 第4回「For meからFor youへ。クリエイターにとってもっとも大切なこと」

2009/10/05 インタビュー

クリエイターにとって、もっとも大切な要素っていったいなんだろう?

クリエイターなら誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

知的好奇心、発想力、コミュニケーションスキル・・・きっと数々の言葉が去来することでしょう。
そして、きっとどれもとても大切な要素であることに違いはありません。
ただ、“プロ”のクリエイターとしてもっとも大切な要素は何かと問われれば、わたしはこう答えます。

 

「顧客のために仕事をすること」

クライアントに代表されるお客さまのために、自分の持つスキル・キャリアを駆使して価値を提供すること。 これが、プロクリエイターとしてもっとも大切なことだと思うわけです。

わたしはプランナーやプロデューサーとしてクリエイターと同じ立場でプロジェクトに参画することもあるし、コンサルタントとしてクライアントの立場に立ちクリエイターと協業することもあります。

さらに言えば、“プレスタ”という事業を始めたのでクライアントとしてクリエイターに発注する立場でもあります。

あるときはクリエイターのチームメイトとして、あるときはクライアントの参謀として、あるときは発注者としてクリエイターと仕事をするわけですが、そのとき、もっとも重視していること、パートナーやクリエイターに求めていることが、「この仕事は誰のためにやるのか理解できる人」を選ぶということなのです。

「今、この目の前の仕事を、自分はいったい誰のためにやっているのだろう?」

みなさん一度、自分に問いかけてみてください。
多くの人が「自分のため」もしくは「自社のために」仕事をしているのが現状です。
だからもし、そうだったとしても恥じることはありません。

最終的に自社の利益になるような行動する。
ビジネスマンとしてはある意味当然の思考なのです。

しかし、自社の利益よりも顧客の利益を優先することが、本来、クリエイターたちアウトソーサー(受託者)の役割であり使命でもあります。そして、顧客はそのことを期待して仕事を発注し、共に仕事をしているのです。
そして、その期待に応える、期待を越えるために「顧客のために仕事をすること」は信頼を得るための必須条件なのです。

 

「クライアントの不利益になることは、自社の利益になるとしても選択しない」

この言葉やこのことを実行することに抵抗のある人は少ないでしょう。
しかし

 

「クライアントの利益になることは、自社の不利益になるとしても選択できる」

となったとたんに「冗談じゃない」「そんなことムリだよ」と反発してしまう。

しかし、このクライアントの利益を優先できる人こそが、クライアントの信頼を獲得できる「優れたクリエイター」の条件なのです。

自社の利益・既得権を守ろうとばかりする人は、決して顧客からの信頼を得ることはできません。
誰だってそんな人と仕事したくないですよね。そんなことは当たり前の話です。

気持ちよく仕事をするためにも、仕事の基準を次のように変えてしまいましょう。

 

「For me」から「For you」へ。

仕事の基準、視点を自分から相手(顧客)に向けること。

仕事のベクトルを「己のため」という内向きから、「相手のため」という外向きに変えることができれば、必ず、相手(ここではクライアント)の心を動かすいい仕事ができるはずです。

「自分のこだわり」も大切だと思います。
しかし、そのこだわりも「相手のため」の仕事に込めるからこそ価値があるのです。
「自分のこだわり」を「自分(自社)のための」仕事に込めたとしたら、それはただの「独りよがり」でしかありません。

自分の仕事の価値を高めるためにも、自分の仕事の魅力を高めるためにも、そしてプロのクリエイターとして信頼を獲得するためにも、 「For you」の基準で仕事をしてみることをオススメします。

きっと、仕事がもっと楽しく・もっとやりがいのあるモノになるはずですよ。

 
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濱川 智(はまかわ・さとし)

きずなクラフト株式会社 代表取締役


多彩な異業種経験を持つ、マーケティングコンサルタント。


企業のサービスや製品を軸にしたチラシ型マーケティングではなく、人間の価値感・消費心理をベースに資産を最適化することで成果を最大化するインサイトマーケティングの日本における第一人者。
また、ビジネスターゲットの行動や心理・ライフスタイルを具現化する「ペルソナ」の作成とペルソナを活用したマーケティングでは日本有数の実績を誇る。
さらに、顧客中心のビジネスプロセスであるユニバーサルデザイン、とくにWebのユニバーサルデザインの専門家としてTV・新聞・雑誌の出演多数。
日本では数少ない「戦略的プライシング」による企業の利益と顧客のニーズのバランスを最適化させる「適正価格」実現のサポートも担当する。


徹底した顧客指向のマーケティングを基本理念に、主にWebを活用したネットマーケティングを専門としてメーカー・通販・証券などの大手企業を中心にマーケティングを支援。主に販売促進を支援を得意として売上・利益創出に貢献。


大企業向けマーケティング支援で培った知見を中小企業やベンチャー企業など、本当にマーケティングを必要としている人に最適なサービスを提供するために「きずなクラフト株式会社」を設立。 費用対効果の高いマーケティング支援サービスの提供を開始。


顧客企業のメンバーひとりひとりがマーケティング力を修得することを目的としたマーケティング研修や、自己啓発講座を通じビジネスマンのキャリアアップ支援も精力的に行っている。 「ライフアンドビジネスサポーター」というテーマを掲げ、企業の成長支援ビジネスマン個人のキャリアアップ支援を両軸に活動を展開中。


広告デザイン会社を経て、2004年マーケティング専門企業(株)カレンへ入社。以来、マーケティングプロデューサーとして一部上場企業を中心とした数多くの大手企業のマーケティングプロデュースを経験した後、2008年、きずなクラフト(株)を設立。


■講師
クリーク・アンド・リバー社PEC講師
デジタルハリウッド大学院社会人講座講師


■著書
最強のWebコミュニケーションシナリオ(日経BP)
→顧客志向のインサイトマーケティングの実用書


Webビジネスのためのユニバーサルデザイン(翔泳社)
→Webビジネスの実行プロセスを顧客視点に変える実用書

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