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株式会社バスキュール 原 ノブオさん

Webサイトのプロモーションにとどまらず、TV放送やソーシャルメディアなどと連動した、インタラクティブコンテンツを続々と世に送り出している株式会社バスキュール。クリエイティブディレクターの原さんは、テレビ番組自体の制作にも関わり、自身と会社のフィールドを広げています。最近の仕事について、そしてこれからの方向性について、お話を伺いました。

 

■ バスキュールとの出会い

20代前半まで音楽をやっていたので、いわゆる就職活動とは無縁でした。音楽をやめて、最初に就いた仕事は酒問屋の配送。運送の仕事をしているとき、かなり年長の先輩に言われた言葉で一念発起。

音楽をやっていた頃にミュージックビデオを作ったことがあるのですが、思い返してみた時に音楽よりも楽しいと感じていた自分に気づいたのです。しかし、自分が進むべき道はストレートな映像制作ではないなと思いました。ただの勘です。1年間かけてWebクリエイティブを猛勉強。年齢がいった新人だったので、早く頭角を現すためにはどうすればいいかと考えて5・6人規模の会社に入社。そこで知り合った友人といったんフリーで活動後、バスキュールに入りました。それが2004年です。

僕は現在バスキュールの執行役員ですが、実は社員になったのは約2年前。それまで業務委託として働いていました。実態は社員と何も変わらない待遇でしたが、仕事に緊張感があったほうがいいと思って、「要らないと思ったらいつでも切ってください」なんていっていたんです。そんな我がままな人間も受け入れる柔軟さがバスキュールにはあります。

 

■ 最近のクリエイティブについて教えてください

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2012年9月28日にオンエアされた「大炎上生テレビ オレにも言わせろ!(TBS)」にデジタル部分を担当するデイレクターとして参加しました。それまでテレビ番組の裏で動くWebプロモーションの制作や運営、あるいは番組仕立てのWebライブ中継などは手がけてきましたが、テレビ番組そのものを創るのは初体験。初めての環境で初めてのスタッフとする仕事は、とても刺激的でしたし、視聴者参加型テレビ番組のライブ進行はWebよりシビアな面も多々。学ぶことがたくさんありました

 

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またTOYOTAの「ソーシャル ヒッチハイク」も印象的な最近の仕事です。これはUSTREAMで展開したコンテンツ。ふかわりょうさんと元モーニング娘の光井愛佳さんが1泊2日のドライブ旅行に出かけ、途中でゲストを同乗させながら進行するライブ番組です。

視聴者もヒッチハイカーとして参加。Webを見ている人と移動している車とでコミュニケーションできる仕組みをつくり、臨場感ある仮想体験を多くの人に楽しんでもらえたと自負しています。

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そのほかでは、やっぱりユニリーバAXEの仕事でしょうか。2006年のAXE日本上陸からずっと関わってきて、今ではキャペーン全体をディレクションしています。いちばん新しいWebプロモーションは「AXE DRY HOT ANGLE」。新発売の制汗剤をローンチするにあたって、「そんなに動くと汗が出ますよ」という仕掛けを創りました。サイト上では女性が胸の谷間やスカートの奥が見えそうなポーズを取っていて、ユーザーは任意のアングルからその動きを視聴できる。一連の動画が終わると、モニタリングされた目・顔の動きが運動量で表示されるというものです。

 

■ 原さんとバスキュールが目指す方向

バスキュールのクリエイティブフィールドが広がってきました。前述のテレビ番組づくりもその一例ですが、キャンペーンへの関わり方も10年前とは大きな違いがあります。僕自身のことでいえば、もともとはFlashのオーサリングから仕事をスタートし、やがて企画や撮影に関わるようになり、今ではキャペーン全体をディレクションするようになりました。ここまで絶えず「新しいことしたいね」という気持ちで、様々なチャレンジをした結果が今に繋がっているのだと思います。これからどんな変化があるかの予測は難しいですが、ひとまず「インタラクティブエンタメ」を確立したいというイメージを持っています。バスキュールの強みはエンタメにあると思いますし、僕自身もそう。テレビ番組から学んだ「現場の実行力」も経験値として、ライブコンテンツに対する社内のチカラを強化したいと考えています。

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これまで「ユーザー視点」を最も大切に考え、様々なコンテンツを創ってきました。もちろんその姿勢は持ち続けますが、創り手からの「こんなの素敵でしょ」という提示を増やしたいとも思っています。もっと自分の色を出すという意味もありますが、ユーザー視点に限らず色んな視点から作品を見ることで、本当に「価値あるもの」を創れているかわかる。最近はそんなことを感じています。

 

■ バスキュールで活躍するために必要な資質とは…

前述しましたがクリエイティブの場がどんどん広がり、かつ変化していく会社です。現場対応力があって、色々なものを貪欲に吸収できる人が活躍できると思います。会社の居心地はとてもいいです。「自分たちを信じている」風土があるのですが、逆に、そう胸を張れるものに辿り着こうという強い気持ちで作れなければなりません。だから心も身体もタフな人が向いていると思います。

 

■ 今、注目していること

ライブなショービジネス全般に関心があって、生の舞台や歌舞伎をもっと観たいと思っています。例えば「成田屋ぁ~」というような歌舞伎の合いの手は、結構タイミングが難しくて面白い。舞台として完成しているところに観客が参加するカタチは、僕らの手がけているコンテンツと共通点があると思うんです。

テクニカルな面では東芝のToSpeakに注目し、合成音声機能に大きな可能性を感じています。さらに同じ世界の仲間でいえば、PARTYの中村洋基氏や清水幹太氏の仕事ぶりでしょうか。アプローチは違いますが、インタラクティブの可能性に関して自分と同じようなタイミングで同じようなフラストレーションを抱えているんだろうなぁと共感することが多いんですよね。


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バスキュール

私たちバスキュールは、世界中の人々に喜んでもらえるインタラクティブコンテンツ を生み出すことを目標に、2000年に設立された企画制作会社です。
「従来」や「常識」といった枠を飛び越え、高度なコミュニケーションデザインを提 供することと、その制作活動を通じて、新しい仕事や会社のカタチも探っています。
近年のチャレンジはテレビとスマートフォン、ソーシャルをつなぐソーシャル視聴、 ダブルスクリーンの可能性の開拓。テレビ局や関係ソーシャルメディアサービスの 方々も巻込み新しいインタラクティブコンテンツのあり方を切り拓いています。

私達とともに切磋琢磨していただける方からのご応募を心よりお待ちしております。

バスキュールコーポレートサイト

http://www.bascule.co.jp/

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原 ノブオ(はら・のぶお)

株式会社バスキュール クリエイティブディレクター
2004年よりバスキュールに参加。Flashディベロッパー、ディレクターを経て現在はクリエイティブディレクターとしてバスキュールが手がけるプロジェクトに携わるほか、自社サイトである『Bascule Inc.』のディレクションをはじめ、映像など多岐にわたって担当。

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