こんにちは!
株式会社 Fablic の UIデザイナー わりえもん @wariemon)こと 割石 裕太 と申します。
FRIL というアプリのUIデザインに携わっています。

主に web・サービスデザイナーの方に向けての話になりますが、職種関係なくお読みいただける内容かと思います。
ところどころ、わたしの体験談を踏まえてお話していきます!

全6回のうちの2回目は、「自分の能力を伸ばすフィールド(活動領域)」のお話しします。
前回の話で、自分がどういうところを伸ばしていくかを見定めるまでを書きましたが、
今回は、それを実践に移していくことのお話しをしていきます。

自分の活動範囲を見定めること

中には、「今の会社に不満がある」「このままここで大丈夫なんだろうか?」と不安な人もいると思います。
実際、違和感からアクションを起こして、環境がよくなることも多いのですが、
転職をしたことで、全てが解決するとは限らない場合もあります。
それが、そもそも自分が伸ばしたいと思っているところと、職場がかみ合っているかが見極められてない場合です。
今回は2パターンの人に分けてお話ししようと思います。

A. スキル(技術)をもっと伸ばしたい
B. ロジック(考え)をもっと深めたい

 

A. スキルを伸ばしたい


技術面を伸ばしたい人は、その中から3パターンの人が見つけられます。

 

1. 明確なある技術を伸ばしたい

この場合は、会社外の活動で、自分のスキルを伸ばしてみるのもありかと思いますが、その部分が今後のコアになってくる場合は、そのスペシャリストの中で一緒に時間を過ごすことが最速の道かと思います。
より人軸での会社の選び方が重要になってくるかと思います。
どんな種類の仕事もできるというタイプの会社よりも、そのスキルで生きている、将来の自分の像に近い人たちと仕事するのがよいかと思います。

 

2. 複数の技術を伸ばしたい

明確な一点集中突破ではなく、ある領域全体を回す力がほしい、などという場合は、その領域がより明確な会社の方が望ましいかもしれません。
あと、この場合は、1. のパターンよりも、より自主活動で今足りていない部分を得られるかもしれません。
会社で自分が学びとれる領域をしっかり認識することで、そこに足りていない部分を自主活動で埋めてみましょう。

 

3. とにかく技術面に不安を感じている

この場合、まず社外でのコミュニケーション・発表の場を作ってみることが、簡単に行えるアクションかと思います。
実際に外での自分の力がどのくらいなのか、外ではどのようなやり方がメインなのか。
社外でのコミュニケーションを少しでも増やすことで、つながりを持てることがあるのもメリットです。現状を変える一番簡単な手段なので、非常にオススメです。
また、月並みではありますが、ポートフォリオやブログや自分の現状のスキルや表現力を見てもらえる用意をするのも効果的です。
勉強会は人の考えを学んだり、手法を理解するには非常に有効なのですが、行くことに意味があるのではなく、実践したりアクションをすることに意味があります。
おそらく、この二つをしている人は、1. か 2. のタイプには分類されてくるかと思います。
どちらもアクションすること自体がハードルが高いだけで、一歩目さえ踏み出してみれば簡単なので、是非ともやってみてください。

 

B. ロジックをもっと深めたい


技術というより、自分の考えをもっと深めていきたい・ロジックを学びたいという人も、より具体的なスキルを伸ばしたい人と同じで、より考えを同じくする人たちと働くことが重要です。

例えば、私は、「よりユーザーに近い目線で制作をしたい」という考えから「ユーザーファースト」を大事にしている 今の Fablic という会社を選びました。
また、その中で関わる人たちへの理解も重要です。
実際に中にいる人たちがイベントなどへの参加をしていたり、ブログを書いていたりする場合は、中の人が実際にどこまで考えてデザインをしているのかを知る手がかりになったりします。

Fablicでいうと、inFablic というブログを運用していて、自分たちのアクションとして、Think User First というイベントをCookpadさんと共同開催しています。
つくっているものだけを見て判断するのではなく、より具体的に自分がその中でより考えを深められるかにフォーカスしてみましょう。

また考えの面でいうと、重ね重ねにはなりますが、私は「言語化」の重要度はスキル重視の人より重要になってきます。自分自身が、何を考えているかを再認識することができ、それに対してのFBを得られるのは、非常に有効です。

 

一本のストーリーをつくろう

セルフブランディングと、今回の話にはあまり関係がないように思う人もいるかもしれません。
しかし、価値を理解して、それを深める具体的なフィールドに進んでいくのは、筋が通ります。
そして筋道立てられたストーリーは、人により響き、理解されやすくなります。
次回は、この自分のデザイナー人生を語れるようになる「自分を語るストーリー」のお話しをしようと思います。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
ぜひ、次回もよろしくお願いいたします!

▼ 他の記事一覧 ▼
Vol.1 : 自分の価値の見つけ方
Vol.3 : 自分のストーリーの語り方
Vol.4 : 覚えられるアイコンのつくり方
Vol.5 : 覚えられるポートフォリオの考え方
Vol.6 : 自分との向き合い方